このブログを書いた後に僕は最後の一包を飲むだろう。

「効いたよね、はやめのパブロン」のキャッチコピーでお馴染みの風邪薬パブロンだが、その一門が一人「パブロンゴールドA」には中毒性があるとインターネット上ではまことしやかに囁かれている。

僕がその事を知ったのは、今となっては上京して有名になったバンドメンバーのmi○i日記でだった。
彼のある日の日記には次のような事が綴られていた。
「寝起きでそのまま作業。風邪を引いたっぽいのでコンビニでコーンスープと、帰りがけに薬局でパブロンを買う。サラダとドリアを食べてパブロンをキメる。後、兎に角作業。早めの晩御飯にドリアと栄養面を気にしてサラダ。後にパブロンをキメる。そのままライブを行う。随分と具合も良くなった。怖いもの等ない。(中略)演奏中に突然、それこそスイッチが入ったように体が重くなる。同時に途方もない無力感に襲われる。演奏の集中力を欠く」
おぼろげな記憶を頼りに再構築したものだけれども、要するに一日に二回パブロンを摂取した彼はパブロンの効能が切れた瞬間に物凄い負荷を感じた、という話だ。
彼は「これはおかしい」と思いインターネットを使ってパブロンについて調べたそうだ。すると出てくる出てくるパブロン中毒の者共の叫び。
「夫は3時間に一包飲みます」「私は一週間でひと箱消費します」...。
興味のある方は調べてみて頂きたい。今もなおインターネット上にはパブロン中毒の者共の叫びが満ち溢れている。
ある者はまことしやかに言う。「パブロンを大量に摂取した際の多幸感は精神安定剤のそれに匹敵する」。また別のものは言う。「お酒に酔わない人間でも金パブ(パブロンゴールドAの事である)二包とビールを胃袋に流し込めばフワフワ楽しくなれる」。「パブロンを飲まないと体調が悪くなる」。
おいおい、皆、わかってるのかい、俺達が口にしてるこの包、風邪薬だぜ?

先日、喉が痛くなった。
翌日には微熱があるかなって感じの体調になった。季節の変わり目に体調を崩しやすいんだ、僕。情けない事に。
「効いたよね、早めのパブロン」。
何の気なしに飲んで、副作用(風邪の辛い症状を抑えるかわりにパブロンにも当然、副作用がある)である眠気に「おお、フワフワして気持ち良いな」と思った瞬間に思い出した。

パブロン中毒。
駄目!絶対!

コメント