「何だか尻が痛いんですよ、尻が」 数十秒後、湯船の中から友人の尻をシゲシゲと眺めた。


友人と銭湯に行った。
というか厳密にはサウナ、もっと厳密に言えばサウナからの水風呂を楽しみに行っている。
旅先で行く銭湯は旅情を感じて良いし、スーパー銭湯でエンターテイメントを感じつつあれやこれやと楽しむのも良い。
しかし一番好きなのは、滅法好きなのは所謂「町の銭湯」的なところで真摯にサウナと水風呂に向き合う事である。
サウナ→水風呂歴は浅い方だが「この辺ならここだな」という銭湯のストックが自分の行動範囲に幾つか出来てきた。友人宅付近の銭湯はあらゆる意味で「丁度良い」ところが好きだ。
サウナ室内のTVでは一か月のダイエット合宿で全員の減量数が100kgに到達するかしないのか、という番組をやっている。それなりにハラハラドキドキしながら観た。

風呂から上がった後は友人宅で軽く酒盛りである。
コンビニの缶酒というのが、もうこれまた好きである。酒の肴はおおよそ一人300円まで、とルールを決めて選定したのだけれども想像以上に充実したものが集まった。スナック菓子は勿論、真空パックのミートボールに焼き鳥の缶詰、サラミ。どれもこれも値段相応だけれども楽しくやるには十分に過ぎる。

夜中になると風も冷たい。
帰路で体がすっかり冷えてしまい、帰宅するなり風呂に入った。
意味がない気がするけれども、気にしない事にする。

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