さよならリングモジュレーター

2016_07_18_001
FAIRFIELD CIRCUITARYのリングモジュレーター RANDY’SREVENGEを数ヶ月前に購入、家で弄繰り回してはスタジオに持ち込んで、またはライブで使ってみてっていうのを何度かやってみてのだけれども、どうも馴染まないので勿体ないけれども手放そうと思う。
なので別れの意味を込めてこの数ヶ月で得た印象を書いておこうと思う。

以前使っていたリングモジュレーターはelectro-harmonix社のもので、あれは音が良かったんだけど電源が専用電源である事、筐体が馬鹿みたいに大きい事、LEDがついてない事、原音と丁度良いブレンド具合にするとアンサンブル中で主張出来ないという欠点があった。いや、こうして書くとマイナスポイントばっかりみたいだけどそれでも本当に音が良かったのでラインセレクターでループさせてレベルをブーストして使っていたのである。
だけれどもやっぱり「利便性の高いリングモジュレーターを」と探し求めていて、幾つかは手に入れて使っていたのだけれどもどれもしっくり来ず、そんな時に中古で比較的安価(それでも25000円くらいしたけれど)で売られているのを発見して購入したのがコレ。
ブレンドもボリュームも搭載されている。ブレンドを左に振り切ってボリュームを右に振るとちゃんとクリーンシグナルのままブーストされるという優秀っぷり。意外とこういう事が出来ないペダルって多いんだよな。
ローパスフィルターやフリーケンシーレンジの切り替えスイッチ、VCO波形の切り替えスイッチと音作りの幅は多彩で、真ん中にデンと据えられているVCOのフリーケンシーコントロールも触って「ギュイイイイイン」から「ブオオオオオオン」とか「じぇkじゃこdkぁwだこj」みたいな音を作る事が出来る。
説明し難いエフェクターだとは思うので気になる方は一度動画サイト等で音を聴かれると良いでしょう。

で、リングモジュレーターって一見アンサンブル中では扱いにくい印象があると思うのだけど、コレは音が音楽的というか、格好良い。見た目も相まって凄くイカしたリングモジュレーターである。
だけれども最大の難点はコントロールがセンシティヴ過ぎる。ちょっとツマミを触るだけで二度と同じ音が出ないんじゃないかってくらい音が変わる。いやもう滅茶苦茶センシティヴ!思春期のクラスメートの男の子くらいセンシティヴだよ。
しかもよりによって真ん中のドでかいツマミが一番センシティヴだもんだから頑張って音作っても何かのはずみにすぐに音が変わってしまう。
というわけでリングモジュレーターに「鉄をギリギリと締め上げたようなギュンギュン音」を求める僕は、そのセンシティヴさに耐えられなくなってしまったのだった。毎回演奏する度に同じ音がしろ、とは言わない。本質的には同じものなんて音楽中、いや、ライブ毎に存在しない。だけれども色々と試したり寝かせたり試したりした結果、相性が合わないっていう事はきっと本質的に本当に相性が悪いのだと思う。
滅茶苦茶良いエフェクターだと思うのだけれども。

やっぱりelectro-harmonixのブツかなあ。

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