チャレンジ!クッキング再び。

最近は自炊を心掛けている。
元々外食が好きではあったのだが、妻が仕事をするようになり夫婦共働き、かつ育児をしながらだとお互いに家事に使える時間というのは限定的で(現状妻の負担が大きいのが申し訳ない。近い将来ワークバランスの変化が世帯内で起きそうなのでその折には今より環境への適応が求められるぞ、俺)そうなってくると「もういいや、今日は外食」という消極的な外食が増えてきた。
離乳食を持ってショッピングモールのフードコートへ出掛けるのは楽しかったのだが、やはりそうなると地味に、いや派手に食費が家計を圧迫する。
家計簿を小まめにつけるタイプではなく、家計簿アプリでざっくばらんに管理、積立貯金は月々定額でしていき諸々の支払いと貯金と、そしてその残りでやりくり、みたいなスタイルだと今現在いくら外食で使っているのか判然とせず、それが結果的に家計の圧迫に繋がっていたのだと思われる。

食費を見直す過程で振り返ると、妻が仕事から早く帰宅した日は妻はササッと夕食を調理してくれるのだが、自分にはそのスキルがない事に気が付いた。
お恥ずかしながら料理に関しては心得らしい心得もなく、所謂男の料理もままならない。そして料理をしよう!と意気込んでメニューを考え、「それを調理するための食材の買い出し」に出てしまうというなんなら一番家計を圧迫する夕食の仕立て方をしていたのだ僕は。これじゃあいけない。いくら二馬力で頑張ろうといくら妻が冷蔵庫の中の食材で夕食を作ろうと、僕の意識を改革しない事には世帯としてのダメージは大きいばかりである。

というわけで「一週間分の食料をまとめ買いしてその食材に則って夕食を調理する」スタンスへの切り替えが求められた。
これはなかなかにハードルが高そうであるが、幸い妻の理解も得られたので毎晩美味しくない夕食をとるリスクを踏まえてこの施策に踏み切る事にした。というか踏み切りざるを得なかった。

この場合重要なのは一週間分の食材費として幾ら設定するか、である。
職場のパートさん達はその家の台所を一手に担うつわもの達だ。そしてSNSでは投げかけに答えてくれる心優しい人達も少なくない。何より実家の母はその方法論で結婚してから今日に至るまで舟橋家の台所を取り仕切っている。最高の教師達が周りには、いた。
舟橋は調べた。数日かけて吟味した。
多くの人が心優しく丁寧で、そしてそれぞれにとって最良の方法と思われる方法論を交えて僕の疑問に答えてくれた。「冷凍を活用するのが大切」「肉を冷凍保存する際にはこうすると良い」「スーパーの特売日を利用せよ」「作り置き出来る料理は」etc.。
多くの先達からの意見に耳を傾けた。金額としては3000円~10000円まで様々だった。中には「精神衛生上ストレスが溜まるから食材費の上限金額は設定しない方が良い」という僕のモチベーションを慮ったアドバイスをくれた友人までいた。
どの意見も大変有難かった。

「これだけで一週間は無理だろう」という若干の諦念と「最初だから少な目に設定しておこう」と作ったばかりのイオンカードに現金でWAONポイントを2000円チャージして買い物カゴを引っ掴んだ。
口の中でブツブツとカゴに放り込んだ品物の金額と頭の中でこれは買おうと心に決めた食材の名前を復唱し、時にはスマートホンで電卓を叩きながら食材売り場を行ったり来たりした。
これは大変に楽しい経験だったし、今なお心踊るイベントである。
2000円という金額も絶妙で、食材を全く買えないわけではないが十分買う事が出来ない金額である。
スーパーのハシゴはしない。色々検討したが、長く続ける上でそれは時間的体力的コストの消耗が激しそうだと判断したからだ。
ここ、と決めたスーパーで一週間2000円分の食材を買い込み、帰宅して冷凍出来るものは片っ端から冷凍、調理して冷凍出来るものは調理して冷凍。煮物は何食か分まとめて煮込んでジップロックに叩き込んで冷凍。野菜は足の早いものからどんどん使い痛みそうなものから使う。
手探り体当たりではあったが妻の協力、そして両実家からの物質的な支援(一週間に一度は人参3本とか畑で取れた里芋とか、そういう非常に有難い支援物資が届いた)により一週間2000円の生活は守られている。というか、頂き物の量が多いと2000円の食材を翌週に繰り越す事さえ出来る。
品数こそ多くはないが妻への定期的な確認によると幸いにも今のところストレスは溜まっていないようである。

冷凍庫、冷蔵庫の中を把握し管理し運用する。
それがかくも楽しい事だとは。
時短レシピや料理アプリがこんなに有難いものだとは。
もっと腕前を磨いて旨いものを食いたい、と思う。

余談だけど自炊を始めてから、2キロ程痩せた。
夜中にお茶漬け食べたりしてるんだけどもね。

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