久しぶりの犬丸ラーメン、ギグ

この時の日記によると、どうやら4年ぶりになるらしい。2020年の12月、数ヶ月前までは想像さえしていなかったけれど、犬丸ラーメンは活動を再開した。
「再開した」と書くと半継続的、今後も予定が立っているかのような印象を与えかねないけれども、そういった話は一切なく、単純に止まっていた活動が再開されたというだけだ。
ただでさえ活動の機会が少ないコピーバンドなのだ、今後の見通しは一切立っていない。

止まっていた時間が動き始めるというのは感慨もあろうかというものだがその実、数ヶ月前に突然クロさん(今池HUCK FINN)から連絡を貰ってから本番当日まであっという間に時間は過ぎてしまい「あれ、もう今日なの」くらいの感覚で12月4日はやってきた。製麺所にも連絡はしてあったし本番を迎えるにあたって久しぶりに衣装も新調した。気合は入っていた。記憶の中にしまい込んでいた大丸ラーメンでの記憶を甦らせ、さてでは「2020年の今」、大丸ラーメンがもし存在したらどうなるのか、という事を想定してイメージを膨らませていった。
犬丸ラーメンは大丸ラーメンのコピーバンドではあるが、コロナ禍の中での公演、しかも中華そば(550円)を供するパフォーマンスとあっては感染症対策はどうしたって目に入る(当日を迎えるまでにメンバーとHUCK FINNで感染症対策に対しては入念な打ち合わせが成された。並ぶのも楽しい大丸ラーメン、その大丸ラーメンのコピーバンドとして行列を封じるのは残念だったがいたしかたのない事であった)。

今までとは状況が違う。
コピーバンドが、コピーを踏まえた上で創作をしなければならない瞬間がやってきたのだった。
今の状況で大丸ラーメンが現存したら、大橋さんはどうしただろうか。何を話し、どう振舞っただろうか。想像し、答え合わせのしようがない問いかけを続ける。
結果的に当日は2020年の現在と過去の『あの日の大丸ラーメン』を行ったり来たりしたのであった。

ご来場頂いた皆様、有難うございました。
またいつか!

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