口に馴染んだ味噌汁みたいなもんだな、BOSS RV-6。

肉体を行使する=自宅から外に出るバンド活動を一時休止している間に手持ちのペダルの整理をしてしまおう、という決意表明は先日日記に書いたばかりだけれども、そうやってコレクションを整理しているとどんどん「あ、これ書いてない」「これも書いてない」というペダルが出てきて日記どころか、コレクションの整理を書きつける事に一生懸命になってしまうからいけない。
この一連の記録は(人様から『エフェクターブログ』と評して頂く事も少なくないけれども、主観的には)僕の日々の記録であるからしてそちらをおろそかにする事は好ましくないのだけれども、自宅にいる時は間もなく生後一か月の娘(次女)のお世話と家事、職場では最近は色々あって感じる部分も少なくないけれども心穏やかでないわけではない、みたいな状態だからこそ、こういう感じの日記になってしまっているのも事実!
とはいえ、バランスよく日々の記録も書きつけていきたいところ。


滅茶苦茶ライブでも踏んできたBOSS RV-6、ちょっと特殊な使い方については以前備忘録を書いたものの、所謂エフェクターとしての感想とか覚書みたいなものは全く書いていない事に気がついた。のでこの機会に書いておく。
購入したのはいつ頃だったか、調べてみたらRV-6の発売が2015年との事なので発売開始から数年経った頃だったかもしれない。結婚当初に前の住居に住んでいる時に最寄りの楽器屋さんにフラッと入って行って購入した。馴染みのない楽器屋さんの試奏コーナー、各モードを色々試していると店員さんから「SHIMMERが効いてますねェ」と声をかけて頂いた記憶がある。
それまでリバーブといったらBEHRINGERのブツを愛用していたのだけれども、RV-6を買ってから使いやすさ、音質の良さ、操作性のシンプルさが気に入ってリバーブといったらしばらくこれ一辺倒になった。何なら今現在も含めて現在進行形で結構長期間使っている。RV-6のモジュレーションリバーブが気に入った事で、その後EarthQuakerDevices Ghost Echoのどことなく良い意味で濁ったリバーブに行き着いたわけだし、リバーブにはちょっと癖があった方がアンサンブル中で使っていて気持ちが良いと気付かせてくれた一台だ。

MODULATEモードこそモジュレーションがそれなりにかかっているのだが、それ以外は良くいえばプレーン、悪くいえばそこまで癖が強くないリバーブが満載。
今回備忘録を書くにあたってほとんどMODULATEモードしか使っていなかったけれども改めて全モード弾いてみた。

MODULATE=うっすらとゆらぎがある残響音。エグい、というわけでは決してない。アンサンブル中で色が少し出るくらい。
SPRING=スプリングリバーブ。「ああ、ぽいぽい!」という感じ。勿論本体を殴ってもバネが揺れる音はしない。
PLATE=プレートリバーブ。TONEを上げていくと金属っぽさが出てくる。
HALL、ROOM=この2モードを比較すると確かに部屋の広さの差異が感じられる。「凄いなBOSS」と舟橋は思った。
DYNAMIC=演奏の強さにあわせてリバーブのかかり方が変わる。弱く弾くと残響がかかり、強く弾くと少し遅れて残響が広がる。
SHIMMER=SHIMMERリバーブ。倍音が付与されて個性的なリバーブ。オルガンっぽくなるので「THEエフェクト!」という感じ。
+DELAY=RV-3にも搭載されていたディレイとリバーブの重ね掛け。オン時に音切れしていた点はRV-6では改善されている。

改めて弾いてみて+DELAYモードが面白い、と感じた。所謂『田渕ひさ子セッティング』だと思うのだが、上の写真のようにディレイタイムを短め、フィードバックを上げ目にして弾くと独特の効果があって面白い。ベース本体のトーンを絞り目にしてこの状態の+DELAYをかけるとなかなか怪しげで良い手応え。
総評として各モード、いき過ぎず地味過ぎず、ちゃんと音に差異があった上で普遍的なリバーブは高音質で美しい音色である点は流石BOSS。RV-6 『Reverb』と銘打っている点からも本気出してきたんだなと感じられる。コントロールもモード切替以外では『EFFECT LEVEL』『TONE』『TIME』とシンプル極まりないけれども、この3コントロール(モードによって触れるパラメーターは変わるものの)で調整して貰えれば良いですよという自信にも感じられる。
そういえば、ステレオ仕様で鳴らした事がないので今度スタジオで大音量で試してみたいと思う。