新しいアンプヘッドの購入を検討しているだなんて言ったら妻に殴られるだろうか。

白線の内側の練習では主に拙宅より車で10分程の距離にある練習スタジオを使っている。
車で10分というと、自転車移動が無理な距離ではない。
距離的には可能であるのだが、ベースギターにペダルボードにアンプヘッドを持参するとなると、自転車では運搬が困難であるが故に、自動車に機材を積み込んでスタジオに乗り込んでいる。
ペダルボードのソフトケースには肩掛けのベルトがついているのだが、ベースギターを背負ってペダルボードを斜めがけにした時点で自転車を運転するにはバランスが難しく、片手でアンプヘッドのラックケースをぶら下げてもう片方の手でハンドルを握って、となると危険が伴う。挑戦するまでもなく、僕は自動車移動という楽チンな方法をとっているのであった。

白線の内側の練習スタジオの予約は主に僕が請け負っているのだが、先日たまたま我々の希望する時間帯、どの部屋も先約で埋まっているのであった。
コロナも少し落ち着いて2類から5類に、とニュースでも報じられているけれども、その影響だろうか。最近これまでは空いていたタイミングでスタジオを予約しようとすると満室の事が時折、ある。
同じ練習スタジオの別店舗を予約し事無きを得たのだが、その夜の練習は思い立って自転車で練習に向かう事にした。
アンプヘッドはスタジオ常設のもの、ペダルボードは既に組み込んだものから必要最低限のペダルを取り外して持っていこうか迷ったけれど、手持ちのコレクションから幾つか見繕ってベースギターのギグケースのポケットにぶち込んで持って行く事にした。組み込んだペダルボードをバラバラにして再度組み直すのが手間だった、というよりも、折角こういう機会なのだから普段メインで使わないペダルを使ってみようと思い立ったのであった。
電源供給に無理がない範囲かつ、ギグケースのポケットに無理なく収納出来る範囲でペダルをブチ込んでいく。
懐かしいな、この感じ。

スタジオ常設のアンプヘッドはHartkeの250Wのもの。
使う度に思うが、良いアンプだ。自分のアンプヘッド(GALLIEN-KRUEGERのMB500)と比較すると、出音の方向性こそ違えども、ややドッシリとしながらも扱いやすい音色は遜色ないレベルで弾いてて気持ちが良い。
値段も手頃なようだし、いっその事、買っちゃおうかなとちょっと思っている。重量がMB500よりあるようだから、それこそ車でないと持ち運びは難しいだろうけれども、スタジオ常設アンプなのだから練習の度に持ち出すという事もなさそうでは、ある。


先頭はお決まりBOSSのTU-2。比較すれば気がつくけれどもこういう状況ではTU-3Wとのバッファの違いなんてそこまで気にはならない。
ベースギター本体が相変わらず正気の沙汰とは思えない高出力状態であるからしてバッファ後は「シンプルに音量を下げてくれるパッシブボリューム」を接続するのが僕の定石なのだが、今回は機材の点数を減らすためにコンプレッサー(今回は青線を使った。KATANA SOUND、なくなってしまったそうだけれども良いブランドだと思っていたのに残念であります)の出力レベルで音量をガツンと下げてやる。
プリアンプは実は少し前に買って、自宅で鳴らす止まりだったゲディ・リー先生モデルのサンズアンプなのだが、ようやく大きな音で鳴らす機会を得た。
詳しくはまた改めて備忘録を書こうと思うが、自宅環境(オーディオインターフェースに接続してヘッドホン出力)で鳴らしていた時とそこまで印象が違わなかった。やはり明確なキャラクターがあるからこそ、だろう。

結論、自転車移動とそれを前提とした持参機材は、普段の練習や新曲練りの時間には十分に過ぎる。
同じ機材を使い込んでより理解を得る事も大切だが、定期的に新しい機材を使って新しい知見を得る事も大切だと再認識。
自分の普段の演奏へのフィードバックもあろうというものだ。