遂に手に入れたぜ、Mosquito Blender!

2021年の仕事納めは12月30日。
職場はバタバタするでもなく、ほんの少しのゆったりした年末感が漂う中、無事に仕事を納める事に注力する。
妻と娘が所用を済ませに来がてら、手土産を持って上司に挨拶に来てくれ、本当に有難い事だと痛感する。
僕の職場の評価の半分以上、妻のお陰なんじゃないかと思う時さえある程だ。

帰宅すると、先日購入した機材が届いていた。
今年も沢山ペダルを買った。この日記にまだ書いていないペダルが幾つもある。手に入れた当初の印象こそ記録に残しておかねばと思うものの、印象が自分の中で固まるまでもう少し、いやもう少しだけと文章にするのを躊躇てしまう。
あまりそうしていてもどんどん弾き込むペダルが増えるばかりであるから、弾いてみて第一印象を書いてみる事にした。


OneControl Mosquito Blender Trail with BJF Bufferである。
Mosquito Blenderはこのノブが二つあるモデルの前にワンノブのものが出回り、僕も気になって触っていたのだが。
どうにもああいうブレンド具合だけを決めるブレンダーっていうのは不自由を感じてしまう。というのも1:9だろうと5:5だろうと9:1だろうとドライ:ウェットの比率を10の中で決める以上、絶対にドライはバイパス時よりレベルが下がってしまう。エフェクトシグナルにベースの芯なり低域を補う成分があればドライとウェットを混ぜ合わせた際に違和感もなかろうが、例えばピッチシフターを通した信号をドライに混ぜたり低域がスッカスカのファズサウンドを混ぜるとなると、これはどうしても迫力に欠けるものに感じられてしまうのだ。では後段にブースターを繋げば良いのではとなるのだが、そうなると大袈裟というか一度のスイッチのオン/オフで制御出来ないと不便だなあと思えてしまう。
というわけで僕はこの0:10~10:0でブレンド具合を可変させるだけのブレンダーはどうにも苦手だ。
ではブレンドした後にマスターボリュームを追加してブースト出来るようにして、あ、じゃあブレンドするドライシグナルをローパスフィルター通したらベースギターで使用時に面白い事になるんじゃないのと考えて作って頂いたのがこれになる。
実際ボリュームを追加しただけで随分と扱いやすくなったので、この手のブレンダーはボリュームを追加したらもっと使いやすくなるのではないだろうか。

話が逸れた。
で、ワンノブのMosquito Blenderは導入を見送っていたもの、後に出たこの2ノブのMosquito Blenderはこれは仕様的にも僕好みなのではないかと気になっていた。各ノブがフルの状態でユニティゲイン、という点が微妙に気になって「じゃあBOSSのLS-2でいいじゃん」と購入をギリギリで踏みとどまっていたのだが、最近の嗜好がユニティゲインのドライシグナルにファズサウンドが載ってくる=載ってきた分ブーストされるって感じの音作りだったので、自分のシステムにうまくハマるのならこれは良いのではと手に入れてみた次第。

で、触ってみるとこの「ドライノブがフルでユニティゲイン」っていうのは結構使いやすい。
自分のシステムに組み込んでみて、一番最初に試したのが「ドライノブだけマックスにしてオン/オフを繰り返してみる」だったのだけれども、この時点で音質的に変化が全くなく確かな信頼感を感じられた(当たり前だけど大切な事だ)。BJF Bufferに関してはオンにした方がまとまりが出るかな?という程度の効果しか現段階では感じられず、これは今後も楽しんでいきたいところである。
早速最近お気に入りのファズをループさせてドライノブをフル、ウェットノブを少しずつ上げていくと、おお、混ざり具合も自然で良いのではないか。ブレンダーに自然も不自然もないような気もするが、原音の上にエフェクト音が載ってくるだけ、でいてくれるのは有難い。で、その重なった音がまとまっている印象を受けるのは流石だなと思った。強引に混ぜ合わせたのではなく、混ぜ合わせた上で一つの音としてまとまっている感じというか。非常に感覚的な物言いでアレなんだけど。

目下のところ、お気に入りのファズ2つをループさせて使おうと思っているのでディレイやリバーブを混ぜ合わせた時に使えそうなトレイル機能の恩恵はまだ感じておらず、これは近々スタジオに持ち込んで大きな音で鳴らしたいなと思う。
年末年始で音楽スタジオの営業時間が僕の稼働時間と重なるかどうかだけれども。

2021年最後に良い買い物をした。
来年もきっと沢山買うでしょう。