鈴木実貴子ズでの二連戦。

明後日より引越しである。
妻が妊娠に伴って仕事を中断、舟橋一人の低所得では家庭がままならぬので社宅に入る事になったのである。会社万歳。これで妻と生まれてくる子、僕の3人でどうにか生きていけるというもの。
引越し直前ではあるが準備は万全、というわけにはいかない。というかほとんど進んでいない。職場の先輩も「引越しは直前一晩が勝負だよね」と言ってくれたけれども、一晩でどうにかなるかどうか。三日間猶予があるのでどうにかなろう、と構えてはいる。
さて先週は鈴木実貴子ズの手伝いで二度、演奏をした。


仕事を終え、開場直後のAPOLLOBASEへ。
僕だけリハーサルに参加出来なかったのだけれども、なに、どうにかなるだろう、という妙な確信だけあった。
各自雰囲気が随分と異なる出演陣ではあったけれども、鈴木実貴子ズの二人は本当にいつも通りで素晴らしい。演奏直後に同じくサポート参加している各務君(紙コップス)と「実貴子ズのサポートは本当に楽だな」と話をした。
二人が非常に軸が強いので演奏に集中出来るのである。いやそれ、サポートなら当たり前でしょと言われるかもしれないけれども、そうでもない人達っていうのが結構いるのだから(そりゃあ人間だもんな)これは本当にサポートとしては快適である。良い曲を楽しく一生懸命弾いてれば良いのだから。正直、自分の力の至らなさを感じる事はあってもバンドとして酷い演奏をした事はないんだろうなと思っている。各務君も自分の演奏には不満はあるだろうけれども(彼は相当にストイックである。思い返せば自分の演奏を誇っている姿を見た事がない)、二人の演奏には何も文句はないんじゃないかな。これは確認してないから推測だけれども。

演奏後、妻と話していると共演バンドの演奏中はお腹の中で子供が動いていたそうだが鈴木実貴子ズの演奏中は大人しくしていたらしい。我が子よ、父親のファズベースがわかるのか。

日曜日は正午頃集合して一路京都へ。鈴木実貴子ズで京都でのミュージックサーキットに出演するため。
数日前から名古屋に来ていたアノランペの谷川さんも一緒だ。谷川さんとお会いするのは今回で三度目で(うち一度はすれ違い同然だったけれども)今までで一番ゆっくりお話する時間があったんじゃないかと思うのだけれども、いやいるんだね、あんなに良い人。気遣いと親切心が発言や行動の随所から滲んでるんだよね。僕、思わず谷川さんが良い人過ぎるのかそれとも自分含め身の回りの人間が優しくないのか一瞬考え直しちゃったもの。それくらい優しいの。結局谷川さんが良い人なんだなというところに決着がついたんだけれども。いや勿論そうだよ。
名残惜しかったなあ、谷川さん。車中に話で出た蒟蒻ゼリーを今度こそ渡そうと思っている。

京都UrBANGUILDは初めて出演するライブハウスである。木屋町周辺のライブハウスはVOXhallやDEWEYは出演した事はあったのだが。いやモノを知らないというのは恐ろしい事だ。こんなに近くにまだライブハウスがあったんですね。お恥ずかしい。
で、UrBANGUILD、凄く雰囲気の良いところなのね。音の広がり方という雰囲気といい、どことなくTOKUZOを連想するような、そんな感じだった。サーキットだったのでリハーサルも会場入りしてから出番直前までの僅かな時間で必要最低限のリハーサルをしていざ本番、みたいな感じ。こういうのは大好きだ。


だけれどもついついはしゃいでしまったのか、録音した演奏を聴き返すとちょっとベースギターの音が暴れまわっていた。幸いにも歌をかき消すとか邪魔をする感じではないのだけれども、理想的なストロングさよりも若干、気持ち、飛び出していたようなそうでもないような。

そうそう、これも書いておかないと。僕達の出番の前に演奏していたRibet townで野末さんに再会したのであった。
野末さんのお陰でリバーブの面白さに気付いたので本当に感謝している。いわばリバーブの師匠みたいなもんです。そんな野末さんと再会出来て嬉しかった。しかも再会したらリハーサル中で演奏中なのににっこり笑ってくれるの。ナイスガイ。

演奏後はそこそこ木屋町近郊で過ごして名古屋モドリ。
名古屋へ帰って来て皆で焼き肉を食らって家に帰った。焼肉、人生であんなに「丁度良い量」で終えられたのは初めてじゃなかったかしら。

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