『帰ってきたAfterneath』の巻。

Dispatch Masterが滅茶苦茶綺麗で気を良くしたわけではないけれども、Afterneathも再度弾き込んでみた。
実は以前一度手に入れて手放しているAfterneath、いつ買い直したのかは正直記憶があやふやだけれども、何となく行きつけの中古ペダル屋で見かけて再購入という流れだったような気がしている。


はい、というわけでEarthQuakerDevices Afterneath(2台目)である。ちなみに現行のAfterneathにはもっとコントロールが増えている。故に僕のAfterneathは旧型という事になる。
久しぶりに触るとなるとコントロール名からは何を操作出来るのか判然としない。説明書を再度参照しながら弾いていく事となる。

Length=残響の長さ
Diffuse=リバーブの質感。左に回すと残響中のショートディレイ感が強まる。右に回すとふんわりする。
Dampen=トーン的な。左に回すと高域が出て、右に回すとまろやかになる。
Drag=ショートディレイの速度。
Reflect=リバーブの深さ、フィードバックコントロール。
Mix=その名の通り、ドライシグナルとのバランス感。バイパス時を100%としてドライシグナルを何%、エフェクトシグナルを何%にするか、というコントロール。

こうしてコントロールについて書いてみたものの、正直実際に触りながら「あ、こういう感じね」みたいになる事の方が多い。
リバーブをかける時は結構『ドライシグナルにリバーブ成分を足す』、つまりドライの音はそのままに残響成分が加わるイメージでペダルをオンにするもんだから、AfterneathのMixコントロールは正直戸惑った。これは恐らく『ただ残響を付与するペダル』ではなく『こういう音のペダル』であるというペダルの在り方が反映された部分なのだろうなと感じた。
僕が普段使いするように残響音(とは単純に言い切りづらいペダルではあるが)をドライシグナルに足すように使う場合はブレンダー(僕はこれを使った)を通してドライシグナルとMixを100%にしたAfterneathを混ぜてやれば良い。実際そちらの使い方の方が音作りの幅は広く感じた。まあこれは単純に僕の使い方がそういう使い方である、というだけなのだが。

それにしても、幽玄という言葉が相応しいペダルだ。
ちょいがけだなんて似つかわしくないし、そもそも出来ない。がっつりと反響と残響の只中に身を置いて、音の渦に身を埋めたい時にオンにするペダルである。