滅茶苦茶綺麗なディレイ+リバーブ、もしくはリバーブ+ディレイ。

手頃な価格のものを見つけたら問答無用で購入するようにしているペダルブランド『EarthQuakerDevices』。
ある日行きつけの中古ペダル屋に行って何の気なしに棚を見ると空間系コーナーにこれが置いてあった。

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EarthQuakerDevices Dispatch Masterである。
ディレイとリバーブの複合機で評判が良い機種である。
購入は90%くらい決まっているのだが、とりあえず試奏してみる。…はい、購入決定。

僕はベースにリバーブをかけるのが好きだ。音の余韻が広がるのも好きだし、うまく使えばアンサンブルの中でベースラインが浮かび上がってくるのも最高だ。そしてディレイも結構使う。
この2台を併用する時は主にBOSSのDD-7RV-6を使うのだが(接続順は大抵ディレイが先、リバーブが後)、そんな僕からすればこのDispatch Masterは大変に興味をそそられる存在であった。関心こそあったのだが、評判が良いからかなかなか中古で見かけない。この手を逃す他はない、と購入。

以下、コントロールについて。
Mix=ベースはバイパス時と同じくらい出ていますけれどもエフェクトシグナルはそれに対してどれくらい出力しましょう?という感じ。
Reverb=リバーブの調整。右に回していくと音量と濃密さが増してくる気がする。
Time=最大1500ms(15秒)のディレイタイム・コントロール。
Repeat=ディレイ、リバーブのフィードバック・コントロール。
ちなみにReverbコントロールを左に回しきるとディレイのみ、Timeを左に回しきるとリバーブのみの使用となる。
リバーブのみ使用の時もRepeatは活きており、右に回していくにつれリバーブの長さ等、変化する。右に回しきって4弦をしばこうもんなら暴発したみたいなリバーブ音が出て楽しい。ちなみにディレイとしてRepeatを右に回しきっても発信音は出ない。ほぼほぼ無限に続くのでは?というディレイ音が鳴り響くのだが、ここでTimeをグイッと動かすと風が吹いたみたいな可変音がする。これも素敵。
ReverbとRepeatをフルにしてMixをそこそこでベースをポーンと鳴らしてボリューム奏法なんてしようもんならなかなかナイスなアンビエント感、である。

何が凄いってリバーブ、ディレイどちらも非常に綺麗で美しい音なのである。
EarthQuakerDevicesってちょっとブッ飛んだ音が出るような空間系のイメージが一般的にはあるかと思うのだけれども(勿論褒め言葉。このリバーブとかそのまま楽器みたいだもんな)、Dispatch Masterは癖がない。癖がない美麗な空間系2機種が2つで1つになっており、それらを混ぜ合わせた音が大変に綺麗。これは凄い事ですよ。

最近はプリアンプの後ろに空間系を繋いでいるのだけれども、このペダルとか出音が顕著に「もっと綺麗に」なったもんな。
しばらく空間系はプリアンプの後ろでいこうっと。