妻と念書を書いてまで交わした契約があったのだが、寛容な妻はその時々に応じて非常に寛大な配慮をしてくれる。
この日も以前から気になっていたディストーションペダルを「新年初売りに行ったようなもんだ」と不要なテレビゲームソフト(言い方が古い。ゲームディスク、が正確だろうか)を何本か売り払ってそのお金を足しに購入しても良い、と許可をくれたのであった。
日記にもチラリと書いているが、新年早々、1月3日に2023年初のペダル購入をした。
物価もどんどん上がっているので、楽器でも何でも「今買うのが一番安い」という気持ちにさせられてしまうね。
というわけでFUZZROCIOUS PEDALSのCAT TAILである。
簡単に言ってしまえば「シリコン/ダイオードなし/LEDのクリッピング・モード切替ならびに高域と低域のクリッピングを調節出来るRAT」である。
RATというペダルはベース用のRATやTurboRATや安価版クローン、はたまた機能マシマシのクローン+α等、それなりに色々触ったのだがエレクトリック・ベースギターに使うディストーションとしては大変良い印象がある。友人知人にはRATばかりで幾つも所有している超愛好家もいるので知ったような口は恐れ多くて利けないのだが、ものによってはブレンダー等を通さずともベースギターの低域を削ぐ事なく歪ませる事が出来る上に、グワッと前に出る歪み方をしてくれるので気に入って使っていた。
特にTurboRATが一番使用期間が長かった気がする。マリリン・マンソンのトゥイギーの影響を受けて使い始めたのだったかな。
というわけでFUZZROCIOUS PEDALSのCAT TAILも絶対にベースに合うだろう、と購入。
玩具や家電のリサイクル品も販売している大型古書店での購入だったので試奏を依頼するもギターとギターアンプでの試奏となったが、音色の変化する傾向としては問題なくベースでもいけるでしょう、と踏んでの購入。
3モード切替は切り替えながら色々触ってみたのだが、やはりLEDクリッピングが一番気に入った。
TurboRATが好きだった僕の耳と感性、変わっていなかったという事だ。
歪み具合を調節するDISTORTIONコントロールはFILTERコントロールと高域、低域それぞれのクリッピングコントロールのセッティングによって結構印象を変えてくるので、適時調節するのが良さそうである。
高域と低域のクリッピングは結構動かしても音が破綻する程キャラクターが変わる、というわけでもないので思い切って触ってみても良いかもしれない。