JONNY企画からMW

14日、15日と実に豊かな時間を過ごす事が出来た。

二日間で相当量の音楽と、旨い食べ物、そして美味しいお酒を楽しむ事が出来た。多くの友人に会い、多くの歓声をあげた。体力は相当消耗したけれども、それでも限界まで動く価値は大いにあったと言って良い。

14日、新栄CLUB ROCK’N’ROLLにてJONNY企画。

今回は地元組は我々とDJを担当してくれたSyncronized Rockers だけ。thattamothercoatpocketlife は遠い所を遠路遥遥来てくれたし、Decortica に至っては海の向こうからだ。これは、楽しい。Decortica以外は以前共演した事のあるバンドばかりだし、海の向こうの友人にしても実に良い国際交流の機会だ。

あのね、この面子で楽しめないって事はないだろうと思っていたけれども、想像以上に楽しかった。どのバンドも実に良いライブをしていたし、そんなの観たらこちらも力が漲るというもの。もう兎に角全身でぶつかっていったけれども、どうだったのだろうか。

続・我が逃走
Decorticaの3人と僕。

日付の上では15日になった。

企画打ち上げは勿論、杏花村で。李さんが故郷に戻られてからは、スタッフさんも一新された様子。だけれども相変わらずの居心地の良さ、そしてサービスの良さに安心する。少しずつ少しずつ人が減り、結局最後の最後まで残ってしまった。

5時頃に帰宅。佐藤さんの家に機材を取りに行くはずが、そのまま寝てしまった。アルコールが残っていたのか、ベッドに横になり気付いたら7時近くだった。2時間の仮眠では普段の睡眠時間に全然足りない。

しかし佐藤さんちに置き去りにした機材がどうに気になるし、荷物の整理もしたいと起きて作業を完逐する。眠いけれども、twitter やらで現地の様子を探り、大阪ではお祭が待っているんだと自分に言い聞かせて無理やり起きている事に。

集合時間になっても、佐藤さんならびにサポートドラマー せんちょー氏(ナナフシ)に連絡が繋がらない。スタッフを請け負ってくれた2人も電話に出ない。そりゃ、まあ当然だろう。明け方4時過ぎまで飲んで、皆を家に送り届け、5時に帰宅、そこで皆がすぐさま寝たとしても4時間である。佐藤さんとせんちょー氏はライブの疲れも出たのだろう、これはまあ想像の範囲内。ゆっくり休んで今日のライブに備えてくれ、南無三!!と心の中で唱え、再びtwitterにアクセス。するとヒズム君(パイプカツトマミヰズ)が大阪に行くようで、お願いして乗せて行って貰う事に。これは本当に助かった。佐藤さん達と2時間以上差が開いたものね。

佐藤さん、せんちょー、スタッフ嬢の2人と合流する頃には僕はお好み焼きと焼きそば、それとビールですっかり出来上がっていた。ライブまで時間があったので大阪を楽しもうと思ったのだけれども、ちょっと飲み過ぎたかもしれない。LOUDNESSや筋肉少女帯も食べに来るというそのお店のお好み焼きは本当に美味しくて、「まいったまいったマイケル・ジャクソン!」と会話の節々に独特の笑いを挟んでくる70歳くらいだろうか、イケてる大将も最高だった。大将、どうやら愛知県で生活されていた事があるらしく、相当名古屋にお詳しい。大将の気配りとギャグ、そして美味しい料理とお酒で僕はすっかり大阪を楽しんだ気になってしまったってわけ。

この日の演奏はFANJ twiceにて。初めて演奏する場所で、しかもMW。興奮するよね、これは。

ジングルが流れ、幕が開くとまず最初に思ってた以上に自分が立っているステージが高かった事に気がついた。次に予想よりずっと沢山の人の顔。時間帯がかぶっているバンド達の名前を見、危機感を感じていたのだけにこれは本当に嬉しかった。関西に行くといつも観に来てくれる顔ぶれ、名古屋の人もいる。そして2階からはお世話になっているFIRELOOPの野津店長、そしてFANJのこんぼい君の顔も見えた。二人ともお忙しい中、駆けつけてくれたのだ。色々な顔が見えて、一瞬で涙腺が開いたのがわかった。開いただけだけど。

兎に角一生懸命演奏した結果、僕がセットリストをすっ飛ばしたり篠田君のギターにトラブルがあったり、と事故こそあったものの、人に誇れるような演奏が出来たのではないかと思う。

で、搬出後に大阪の友人と合流、皆で乾杯。楽しく飲んだ。楽しいあまり大阪に残る名古屋勢もいたけれども、翌日も予定があった僕は名古屋モドリ組と一緒に名古屋に帰った。

なに、大阪よ、すぐにまた行く。その時には数週間分の情熱を全部叩き込むような演奏をするから待っていろ。

そしてこれは完全に余談になるけれども、この二日間で若干太った。企画の時には色々な人に「痩せたね!」とか「良い体してるねえ」とか褒めて貰えたってのにさ。

追記:舟橋孝裕(27)、今回の英会話。

それは、Decortica演奏後の事。

舟橋(控室に入りながら)「Hey!Your music is fuck’n cool!loud, powerfull, and distortional. I only said "WOW….!!"(おい、滅茶苦茶格好良かったよ!爆音で、力強くて、そして歪んでさ!もう僕「ワーオ!」としか言えなかったよ!)」

Mathew(Decortica)「Thanks!(有難う!)」

舟橋「Your play is greatful.(貴方の演奏は素晴らしかった!)」

Mathew「ペラペラペラペラ(何て言ってるか聞き取れなかったけれども、君のも楽しみにしてるよ!的なニュアンスと理解)」

舟橋「I’ll kick off your ears、by my distortional bass!!(僕の歪んだベースで貴方の耳を蹴っ飛ばしてやるぜ!!)」

一同、爆笑。

海の向こうの友人に啖呵を切ったのは、人生で初めてだ。でもバンドマンってやっぱりこういう瞬間に仲良くなっちゃったりする(事もある)。Decrtica、ベースのAntoinetteとはエフェクターの話をしたし、ドラムのToryには今のこの国の状況の話等をした。それまでにこやかに喋っていたToryがそういう話になった瞬間、表情が真面目になったのを僕はずっと忘れられないだろう。僕は被災したわけでもないし、被災地に行ったわけでもない。けれどもこの国のシビアな状況を彼らが知らないわけもないし、その事について話をする事は悪い事ではないと思うのだ。別に僕が日本代表として、とかそういうのでは勿論、全然ないのだけど。友人同士として言いたかった。

僕が言葉につまりながら拙い英語を駆使して気持ちを伝えるのを、彼はじっと黙って聞き、そしてハグしてくれた。「また戻ってくるからね!」と言ってくれた彼に対して僕はすぐさま「じゃあもう帰ろうぜ!」とそのまま一緒に帰ろうとした、所謂日本人的なギャグを披露した事を記してこの記録を〆たいと思う。

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