京都、買います。

ワンマンライブの日記 もまだ書き終えていないけれど、昨日京都で過ごした一日はとても楽しかったので記憶が風化する前に記録しておく事にする。

前回i GOで京都Voxhallに行った際 に有堀店長が凄い勢いでオファー頂いたイベント、それがVoxhallでのお祭り騒ぎ『ボクフェス』の9日目である昨日。茜谷さん達も凄い勢いで、その場で「舟橋、11月20日は空けといてくれやー」ってなったわけなんだけれども、いや、昨日は本当に楽しかった。連れてって頂いて有難うございます。

とりあえず前夜のパイプカツトマミヰズ会議(という名のドロドロに酔っぱらいながらのライブ反省会)のアルコール分が顔面をむくませる中、起床。茜谷さん宅で今月26日のi GOワンマンライブで新しく弾く事になる曲のおさらい等をして、いざ京都!

移動中は車内でほとんど意識がなかった(申し訳ないです)。で、現金なもんで京都が近付いてくると眼を覚ますのね、俺。

京都って街はそれこそ修学旅行と不完全密室殺人で遠征した のとVoxhallに行った(i GOで過去に一度、JONNYで行った 一度で合計2回)数回しかないのだけど、もう大好きな街だ。町並みからして凄く心惹かれるものがあるし、そこに漂う空気感も凄くしっくりくる。

観光客で溢れる理由もわかるし、外国人観光客が日本のイメージを京都にあてはめるのもそうしたくなるのがわかる程、ここには落ち着いた空気が漂っている。ワイワイしていてもどこかしとやかというか、そんな風情が漂うのは皆、知らず知らずのうちに京都の空気にあてられているからだろう。

続・我が逃走
VoxhallのベースアンプはYAMAHA先輩のもの。
これもまた好きだ。

リハーサルが終わり、その辺りを散策。昌吾さんは日本シリーズの最終戦(なのかな。野球詳しくないからわからないけれど)があるってんど若干ソワソワしている。あの人本当の意味でドラゴンズファン。いや、ドラキチと言ってもいいかもしれない。

「僕もバンド活動以外に打ち込めるものがあるともっと楽しいんでしょうけどねー。特にないもんなあ」

「そうなんだ?」

「あ…女の子!」

「然り」

僕、バーガーキングが好きで。以前新宿にバーガーキングがある時は「新宿で飯食うなら二郎かバーキン」ってなくらい好きだったんだけど残念ながら閉店。遠征って言っても基本的にライブハウスの近く以外ウロウロしないので、ああこりゃもうバーキン食べる事はないのかもなあくらいに諦めていたのだけれども、近頃Voxhallの近くにバーキン、堂々オープン!

そりゃ、食いますよね。ライブ前なのでワーパーチーズ.Jrを頂く。…旨い。感動するくらい旨い。肉の濃厚な旨味もさる事ながら、野菜のシャキシャキ感もたまらない。大満足。

この日の演奏はバーガーキングを食べたからか、はたまたリラックスムードで演奏出来たからか実に良いテンションでやれた。最近思っているのだが、バンドマンにとっての30分のライブって全てを顕在化させる場所なのかな、と。歌を歌うからでもなく、MCで喋るからでもなく、それ以外の直接的でない方法でも人に伝わるように生き様を顕在化させる事は出来るし、顕在化しないにしてもそれまでの人生は育った環境からそれこそその日に食べたご飯、メンバーとした会話さえ影響を及ぼすのではないか。それはもう自分が人間である限り排除する事は出来ないんじゃないかというくらいの勢いで、僕はこの考えを最近意識してしまっている。バイオリズムとかそういうもの、だろうか。

それはつまり、日々自分は様々な刺激を受けて強くなっていき得る、という事だ。年を重ねてと同時に経験値を重ねる、という話とは別の、もっと生活に密着した部分からも僕は自分の演奏に影響を受けていると思う。

それこそ、京都の町並みとか。その日に食べたワッパーとか。他愛のない会話とか、対バンさんの凄い演奏、ライブハウスのスタッフさんのバンドを観る優しく愛情に溢れた目、とか。なのでステージ脇で深呼吸して、柔軟運動をしっかり行い、そして今まで闘ってきたバンドマン達の顔を、一瞬思い浮かべた。

今日も芯の太い、強くて格好良いバンドが揃っている。日和るわけにはいかない。

この日の演奏、そんな風に自分のモチベーションをどんどんどんどん高めていったのが良かったのか、個人的には納得出来るものがあった。昌吾さんのMCを受けて、曲中でベースをバットに見立てて素振りをしたのだけど果たして何人に伝わっただろうか…。

それにしても、面白い日だった。“強い”バンドと会うとワクワクする。自分の演奏後に“強い”バンドの演奏を観ると「もっと演奏したい」と思う。演奏後に嗜んだメキシコーラも手伝って、物凄く良い気持ちになった。

前回のVoxhallぶりの再会、おのまん君(Voxhall勤務/太平洋不知火楽団スタッフ)とも楽しい時間を過ごせた。今まで同じ空間に存在した事はそれこそ何度も何度もあったのに、僕達はようやく最近言葉を交わすようになった。すれ違い、ではないけれどもコミュニケーションしてこなかった時間を巻き返そうと、僕達は結構な勢いで仲良くなれたんじゃないかと思う。おのまん君、必ずゆっくり飲もうね。

それにしても、だ。

Voxhallがあるし、その近くには鴨川が、バーガーキングが、リカーマウンテン(ジュース/アルコール飲料が滅茶苦茶安い酒屋さん)が、そして旨そうなラーメン屋がある。Voxhallにはテンション高めの愛情溢れたスタッフさんがいらっしゃるし、ステージ上にはYAMAHAのベースアンプも据え付けてある。

続・我が逃走
『ボクフェス』出演者のサインというか、寄せ書きが書いてある幕。
勿論i GOも書いてあるし、知っている名前も凄く多い。
数日後には、東の宿敵の名前も刻まれるのだろう。

おい京都よ、どれだけ俺の心を奪うつもりなんだ。

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