単純な俺。


友人宅で「名古屋 逆風俗」でGoogle検索をかけて出てきたサイトを二人で閲覧して、自分自身の一時間をものの3000円(性的なサービス含む)で売り払う覚悟を有した30代後半の男性のプロフィール画像と売り文句を見ながらあーでもないこーでもないとやるのは、その背後に一体何があるのかを考えない限りは無責任に楽しい行為だ。
例えそれが友人と僕の財布が軽い、というような話に端を発した行為であったとしても。
今から数年前、僕はそういうホームページを1/5程の、つまり露程も本気ではない覚悟で閲覧したのだった。
今となってはそういうホームページをアルフォートなんかをボリボリ食べながら見られる程度には余裕がある。

深夜のコンビニにて三ヶ月の空白を埋めるための四時間を過ごす。
単純な成人男子二人は、良い意味でも単純だった。お互いに意地を張って、僕はついでに肩肘も張って、でも最終的にお互いにそれをゆっくりとほぐす事が出来て本当に良かったと思っている。
この単純さは、良い単純さだ。正解!大正解!

小腹が空いたので海苔あられを食べた。
ハッとする程美味しかったのは密度の高い時間を過ごしたのと決して無関係ではないだろう。
単純な男の胃袋も、また単純なのであった。

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