ライブ出演を中止、動物園へ行った。

この日は京都にて開催されるボロフェスタ2022に鈴木実貴子ズで出演、のはずだったのだがメンバーがコロナウイルスに感染、発熱したので出演を辞退する事になった。
残念だがしょうがあるまい、当の本人やメンバーは僕以上に無念であろう。2人がライブに、演奏にどれだけの気概を持って臨んでいるかは知っているつもりでいるだけに、こういう有事の際にはその気持ちを想像して言葉が少なくなってしまう。何を言っても気休めにしかならなかろう。

11月は予定上では毎週のようにライブの予定が入っており、妻には娘の世話の一切を任せる事で、そして娘には父親が家を空けがちで寂しい思いをさせてしまうという事でそれぞれに負担をかけてしまうはずであった。
このような状況に於いては成し得なかった演奏への未練に打ちひしがれるよりも家族との時間を大切にすべきである、という事で娘のリクエストもあり、東山動物園へ家族で出掛ける事にした。

娘とは先日、保育園の遠足で東山動物園に行ったばかりである。
娘的には母親とも一緒に行きたかったのであろうし、観足りぬ部分もあったのであろう。動物園にて大いにはしゃいだのであった。
先日訪れた際も思ったのだが、象舎は大変綺麗で観応えがある。象について詳しく知る事が出来るし、赤ちゃん象誕生の記録映像も視聴する事が出来る。

そしてこの日心に残っているのは象舎にてボランティアガイドの紳士にお会いした事である。
お会いした、というか他のお客さんに説明しているのをその傍らで何とは無しに耳を傾けていた程度なのであるが、僕はその様子からかつての父親を思い出したのであった。
僕は幼い頃から東山動物園にはよく行っていた。父親がメダカ館に自宅にて趣味で養殖した珍しい品種のメダカ(父親は海外からメダカの卵を個人輸入して繁殖を試みる程、メダカの飼育に打ち込んでいた)を寄贈したり、ボランティアガイドをやっていた関係もあってか、僕は動物園に縁があった。
子供向けのセミナーや象に手で餌やり体験をしたり、虎舎の清掃体験等、今振り返れば結構珍しい体験をさせて貰った。
そういった幼少期の記憶を、そのボランティアガイドの紳士を見て呼び起こされたのであった。
こう書くと父は故人のようであるがバリバリに元気で、未だに仕事に打ち込んで原付で走り回っている。
僕はどうも仕事や趣味に対する気質的には父親の血を色濃く継いでいるようで、自分の活動をしながら「ああ、似ているな」も感じる事もあるし、かつての父が動物園でのボランティアガイドだったり様々な事に積極的に臨んでいた気持ちがなんとなくわかる気がしている。
まあ、兎も角、娘にも様々な体験を提供したいなという気持ちである。