日々雑感。

・感受性の話
何かを作って表現したり人前で演奏をする人間として、これは断じる事を恥じるべきなのだろうけれども、時に自分自身の事を「感受性が鈍いのではないか」と思う事がある。いや、「鈍い」というか「単純なのかな」と思う。
例えば映画や演劇や音楽を観たり聴いたりした後で、自分自身がどう感じたかを精査しつつも他の人がどのように感じたかレビューを読んだりするのが結構好きなのだが(映画館に人と一緒に行ったりした後に感想を言い合うのと同じだ。ちなみに人と映画に行ったら感想を言い合ったりする)、それをする度に「世の中には何て深い洞察力の人がいるのだ」と愕然とするのである。
物事の感想には「綺麗だった」「感動した」「凄かった」等の感覚的なものから「かくかくしかじかでこうこうであり、それについてはこう考えている」という半ば考察のようなものまで多くの『感想』があると思うのだが、中には「えっ凄い!そこまで深読みしてなかった!確かに納得出来るなあ」という解説めいた感想を述べる方もいらっしゃり、それに触れる度にその洞察力と知見の幅の広さに感心するばかりなのだ。
感受性、とは違うかもしれないが僕はどうも物事の咀嚼の仕方が即物的というか、単純なんだよなあ。
別に改めようとも思わないけど、落ち着いて様々なものと結び付けて物事を見る事が出来るようになれば世界がもっと広がりを見せるような気もしている。

・仕事の話
今の会社に入社してかれこれ6年が経ったわけだが、6年という短い期間ではあれども一つの事に注力していると当初よりかは様々な角度から物事が見えるようになってきたように思う。
「あの時のあの人の振る舞いはこういう事か」と後々気が付く事もあれば、つくづく入社当初の人のご縁だけでここまで頑張ってこれたのだなとか、色々な事を感じる。
そりゃあ仕事だもの、ごくたまには遣る瀬無い思いというか「何だかなぁ」と思う事も少しはあるけれども、きっとそういう出来事もいつかは何かの糧になると経験が教えてくれた。
実はこの4月から管理職だなんて大それたものではないのだけれども肩書がつくようになり、僕が気張るには十分なその役職名に追いつけるように尽力する日々である。
こうなってくると俄然仕事は面白い。仕事は世の為、人の為。感謝と恩返しのつもりで頑張ろうと思う。
いや、それでもごくたまに、まあまあ遣る瀬無い思いはするのだけれども。そればっかりはしょうがない。

・日記の話
最近特に、日記を書く事が好きだ。
自浄作用とまではいわないけれども、自分の頭の中をすっきりさせるには「今日何があったのか」「何を思ったのか」を反芻し、そしてそれを言語化しながら振り返る『日記を書く』という行為は最適なのだと思っている。


それにつけても娘は可愛い。