落ち込んじゃう夜

そうそうある事ではないのだけれども、数ヶ月に一度、いやもうちょっと多いかな、月に一度くらいかもしれないひょっとしたら、それくらいの頻度で「自分は何て無力なのだろうか、嗚呼、俺みたいな人間は価値がない、何て詰まらない人間なのだろうなあ」と悲嘆に暮れてしまう夜がある。
今夜がそれ。久しぶりのそれ。
そんな夜っていうのは作業をしたところで良い結果は生まれず(だからといってやらない、というのもまた違うと思う。僕みたいなボンクラは特に何に関しても発展途上なので手を動かし続けないといけない。やっても良いのが出来ないから今日はやらない、というのは一定以上の戦果をおさめた人間の発想だからだ)、それでもどうにか手を動かして作ったものを省みては「嗚呼やっぱりボンクラだなあ」と更に追い打ちをかけるようなものしか出てこず、これぞまさに負のスパイラル!
じゃあ何でそんな精神状態になるのかと言われたら特に理由なんて思いつかなくて「晩御飯を食べ過ぎた」とか「月の欠け具合」とか「血行が悪い」とか要するに何だっていいんだよ理由なんて、なレベルでそれらしい原因に思い至らない。
理由もわからない、何をしたって良い結果に至らない、じゃあ何をするかって言われると喉が渇いたり腹が減ったりするもんだからジュースをガバガバ飲んだりお菓子をボリボリ食べたりするんですね。
で、これまたもう言わなくてもわかって頂けると思うのだが、それが原因でまた落ち込んじまうってわけ。

何て幸せな野郎だ僕って奴ぁ。
自尊心に関する事柄で落ち込む頻度が月に一度くらいしかなくて、落ち込みながらも作業をする事が出来、かつそれを省みて冷静にジャッジする余裕さえある。しかも落ち込む理由が特にないから原因がわからないってどれだけお気楽なんだよ。
食欲もあるし体は健康そのものって事だ。

結局のところ、僕というのは酷くお気楽野郎なのである。

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