観劇して感激した話。

11月30日の夜は仕事をモッサリと終えた後に名古屋ナンジャーレに向かってマウンテンバイクをとばして向かい、ゲボゲボVS孤独部 6ヶ月連続公演《最終回》を観に行った。名古屋を中心に活動してきたインディペンデントな演劇集団二組が行ってきた6ヶ月連続公演の、その最終戦。
色々な打ち合わせや作業の関係でここ最近は何かと孤独部主宰 かしやま君やゲボゲボ所属 田中さんと会っていたのだけど両団体どちらも気合いが入っているみたいだし、以前の深夜公演も面白かったし、何よりここ最近演劇っていう表現に興味が尽きない。

どうにか開演時間ギリギリに会場に滑り込み、着席。先行はゲボゲボ。
深夜公演ではコメディを真正面からブチ抜いて(怖い演出もあったけど)楽しかっただけに今回はどんな作品だったのか楽しみだったのだけど、意外や意外、20分後、そこには涙腺を開いた僕がいた。リズム演劇然と始まった冒頭から気づけば微動だにせずに、迫真の演技(安い言葉だな、これ!でも本当にそういう演技)にグイグイ引っ張られる。
後半戦の孤独部、相変わらずのリフワーク(かしやま君の芝居って台詞の反復が多い気がするのね。リズムとか意識していたり。そんなに数観てるわけではないけど)が冴えわたる中、視覚的な演出効果に戦慄。
どちらの作品も作り手の今現在の嗜好なり思考なり指向がうかがえて、やっぱり作品の背後に作り手の強い意志や感情が感じられる作品っていうのは気持ちの良いものだなあ、と思った。勿論それにフィットするかしないかは別としても、そういう作り手達の温度感が感じられる作品は作品自体に没入して楽しむ事が出来る。そんな性分です。

どちらの作品も最終戦だけあってドッシリとした観劇感。毎回恒例のお客さんにどちらか一作品を選んで貰って投票で白黒をつけるって奴、この日はここ最近では一番ニ者択一の難しさを感じさせられた。
演劇っていうのに詳しくないからこそ、数多く観てないからこそこの言葉って芸術に対する評価の純度としては汚くない、と自負しているのだが、どちらの作品も素晴らしかったもの!

ゲボゲボの皆さん、孤独部の皆さん、お疲れ様でした。良い刺激を頂きました。
本当に。

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