ARIAの古いコーラスペダルから教わった事。

2016_08_03_001
ライブハウスで出会い友達になった女の子(こう書くと大変エロい感じではあるけれどもさにあらず。深夜のガストでポテトをつまみながらお話をしたりはしたが)がエフェクターをくれた。
「ボロッちいし多分良くないコーラスですよ」と言って何だったかな、何かのお礼だか何だかで貰ったんだけどどうせ僕は大した事はしていないと思う。何にしてもそう、コーラスを貰った。
ARIA ACH-1というコーラスだ。

コーラスペダルって思えばほとんど使った事がない。一頃はワーミーペダルのデチューンモードの、あの原音が損なわれないけれども透き通るような不気味な音(説明がグチャグチャだ)を好んで使っていたけれども、その音を頻繁に使う事がなくなったので手放してしまった。余談だけれども未だにあのデチューンモードの音は心に残っていて「デチューンの音だけ出せるものがないだろうか」と探していたところに出会ったのがコンパクトながらデチューンモードを搭載していたBOSS PS-6、だがその音はワーミーのデチューンには遠く及ばず。「ああ、あの音はやっぱりワーミーを導入するしかないのか」と思っていたのだけれどもどうやら数年前にワーミーのデチューンモードだけを取り出したペダルが発売されたみたいだね。ずっと中古で出会わないかと目を光らせているんだけれどもなかなか出会わない。余談終わり。
で、デチューンはやっぱりコーラスめいたものだけれども全然違う、原音が揺れるか揺れないかでこんなに実感として違うのか、と楽器屋でコーラスを試す度に思うわけ。積極的に使うようなシーンも想像出来ず、今まで特に探求する事もなかったのだけれどもふと思い立ってARIAのコーラスを繋いで弾いてみると、嗚呼、楽しいじゃん。コーラス楽しいじゃん!

ベース用ではないだろうしむしろベースギターを繋ぐ事が想定されていたかは定かではないけれども、低域のロスもないし清涼感ある透き通るような音も弾いていて気持ち良い。派手にかかるってわけではないしエグみを求めるような機種ではないにしても「味」としてコーラスをかけたい向きには重宝されるんじゃないかと思われる音。
揺れの速度、揺れの幅、エフェクトのかかり具合というわかりやすいコントロールも好感度高し。ただまあやっぱりプラスチック筐体の貧弱さというのは安っぽさと、耐久性の弱さにイメージが直結してしまうが。あと見た目の地味さ、ね。やっぱり同じ音でも見た目が格好良い方がユーザーの食指も動くってものだ。
で、安っぽい筐体だし「販売当時も投げ売りされてた、ほとんど誰も見向きもしなかったろうなコーラスだろうよ」と滅茶苦茶失礼な事を思っていたのだけれども、実際インターネットで調査してみるとエフェクター愛好家の中だとなかなか評判がよろしい、このコーラス。
何なら絶賛しているレビューも散見されたりして(国産ヴィンテージ!と謳っているサイトはちょっと仰々しくないか、と思ったけれど)「人は見かけによらないもんだ」と教わった気がした。

スイッチの接触がちょっと悪いので、折を見て直して使おうと思う。

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