BEHRINGER UV300をBOSS VB-2復刻を知った日に試す。

NAMM SHOW(外国で開催される沢山の楽器メーカーが新商品を一気に発表する楽しそうなイベント。楽器の祭典とも言われておりますね)にてBOSSの新製品が幾つか発表された。某SNSで新製品の情報をチラ見したんだけど一瞬目を疑っちゃった!
だってさ...

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まさかのVB-2、復刻!
いやー、冗談かと思った。だってさ、こう言っちゃなんだけど物凄くニッチなエフェクターじゃないかVB-2。ビブラートを自動的にかけてくれるエフェクターなんてVB-2以降そうそうなかったわけだし(いや、あるのか?僕が知らないだけか?)、それをこの現代に甦らせるとは!いやあ、BOSSさん、素晴らしい!現代的なスペックを盛り込まれパワーアップしたVB-2、楽しみにしています!
あー、朝からワクワクした。あ、ちなみにボコーダーとかベースコンプとかも同時に発表されてるみたいでこちらも楽しみ。
ここ最近のBOSSは新商品を発表する度に話題性のある商品をブチ込んでくれる(DD-500が発表された時は「BOSSが肺炎dの名ディレイをブッ殺しに来た!」と皆騒いだものだ)ので最高に楽しい。

というわけで今日はVB-2復刻を祝って、ではないけれど折角だから僕が持ってるVB-2のコピー商品をレビューしたいと思います。
手に入れたのはいつ頃だったか、具体的な時期は忘れたけれどもVB-2が気になった時だと思う。僕って人間は一度気になるとどうしても触ってみないと気が済まない。だけど当然生産完了してるしプレミア価格になってるし、と僕が手を出したのがこれ。

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BEHRINGER UV300。
今や安エフェクター界の先駆者的なイメージさえ持つBEHRINGER。若干の不安がつきまとう安エフェクターの中でも不思議とBEHRINGERには安心感があるんだよな。安エフェクターの先駆け的なイメージだから?それとも「性能は倍に、価格は半分に (Double the features at Half the price)」という社是が心を打つから?
何にしても、だ。BEHRINGERを馬鹿にする諸兄はBEHRINGERを見直すべきだ。プラスチック筐体は確かに不安だけど安い=正義の部分もあるのだ、確実に。

で、このUV300、VB-2のコピーモデルである、身も蓋もない言い方すると。
コピーモデルである以上本家との比較は免れまい。
本家VB-2と比較している動画を見つけた。しかもご丁寧にベースとギター両方で試奏してくれている。誰がそんな事をしてくれるって?全世界のエフェクター好きベーシストの味方、juan alderete先輩だよ!


こうして比較するとほとんど差異がないように聴こえる。凄い、凄いぞBEHRIGER UV300。
で、実際繋いで弾いてみるととても楽しいVB-2じゃなかったUV300。「ビブラートなんてエフェクターに頼らなくても自分の指でかけらい」と思っていたけれども、実際繋いでオンにしてみるとこれはそういうものじゃないのだな、と気付く。
上記動画をご覧になって頂ければわかるかと思うのだけどもこれは所謂「ビブラートをかけた音」というよりかは、もうちょっと変なものだ。だけどもその変な音、が面白い。弾き始めこそ地味な印象を受けたけれどもしばらくそのまま弾いているとこの素っ頓狂なサウンドがとてもひょうきんで愛くるしいものに思えてきたし、これによって見える表情もあるのだな、と気がついた。で、オフにしてみると寂しい。派手にかけて雰囲気をガラリと変えるという類のものではないのだけれども。
コントロールはRISE、RATE、DEPTHとモードセレクト。RATEとDEPTHはそのまま、揺れる速さと深さの選択。RISEというのがどうやらかかり始めのコントロールのようなのだが、どうにもイマイチ変化がわかりづらい...。
モードは踏んでいる間だけエフェクトがオンになる「UNLATCH」、何故これをつけたのかわからないけれどもスイッチを踏んでもエフェクトがオンにならない「BYPASS」、そして踏んでオンとオフを繰り返す「LATCH」の3モード。
細かにセッティングを追い詰めるというよりかは「この音」が好きか嫌いか、そういうエフェクターだと思う。妙に愛おしいよ!
そして余談だけども切り替えスイッチを各モードの中間で止めると発振ノイズみたいなとんでもない音がする。これはこれで面白い。今度ノイズ演奏で使ってみる事にする。

VB-2の復刻版も楽しみだなあ。販売開始になったら是非触ってみよう。

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