taso東海ガールズで岐阜ハートフルスクエアにて演奏してきた話。

日曜日は岐阜にて演奏の予定が入っていた。
集合時間に間に合うように、と何時に家を出れば間に合うのか調べてみたら、驚いた。JRで行くと岐阜ってすぐに着くんですね。
電車は早い早い。というわけでゆったりシャワー浴びてSBVとエフェクターを幾つかギグケースに詰め込んで最寄りのJR駅までマウンテンバイクで向かった。

この日の演奏は大石理乃御大率いるtaso東海ガールズ(tasotokyoガールズからの派生ユニット的なものである様子)でのベースギター演奏。場所はJR岐阜駅から隣接したハートフルスクエアGという市営の施設の音楽練習スタジオである。
いやね、舟橋こういう市営の施設とか大好きなのよ。以前にも書いたと思うのだけれども、本当に好きだ。
ライブハウスも勿論好きだけれども音楽演奏に特化したわけ『ではない』公共の施設での演奏(練習、ライブを問わず)は独特の趣があるし、そこに相応しいルールがあるのも楽しい。機材に一喜一憂するのも愛おしい瞬間だし、清潔感溢れる空間も最高だ。
そして何より、バンドマンとしてのスキルはこの『整っていない』空間でこそ発揮されるものなのである。
もしこれを読まれている貴方がギターリストのファンだったとしよう。貴方の敬愛する「彼」は普段は大型スタックアンプを使い、足元にも高級ブティック系ブランドのエフェクターをバシバシ置いている。そのギターリストが市営の施設の出力では平時使っているスタックアンプの足元にも及ばない小型のコンボアンプ(こういった施設では時折あるのだが、貸し出し用のアンプが自宅練習用のアンプである事さえある。誤解がないように書いておくが、これはそれらの施設に対する否定的な言葉ではない)を使ったところで、恐らくそのギターリストはきっと平時のそれとは質こそ違えども同じくらい格好良い演奏をするはずなのである。本当に芯の通った演奏家というのは、機材ではなくその人自身に音があるのだと僕は思っている。勿論よりその人自身の音をスムーズにアウトプットしやすくするために機材へのこだわりも存在するのだと考えているが。
話が逸れた。兎に角、あらゆる観点から公共施設での演奏は新鮮で、同時に懐かしく、挑戦意欲と健やかな気持ちが保たれる大変好ましい行為であるという事をここで明言しておきたい。
聞けばハートフルスクエアは友人の若き日の青春のたまり場だという。
高校の制服に身を包み、毎週のように練習に通い、ライブもここで行ったそうだ。人のそういう話を聞いて、その場所がますます好ましく思えたのは言うまでもない。

2016_04_25_002
ここがステージ。
機材はしっかりしているし控室もステージから直接行き来出来るようになっている。完全にライブを想定した部屋の構造、設備だった。PA宅も大きかったぞ。非常に良い環境である。聞いたところによるとこの部屋のレンタル代も格安だった。

2016_04_25_003
この日はSBVをこういうオエダルボードに突っ込んでマーシャルのベースアンプで出力。コンボタイプで初めて触ったタイプだったけれどもどことなく『マーシャルっぽい』匂いのする良い感じの音で舟橋ご満悦。演奏の環境はとても良かった。
ドラムはこの日はじめましてのJACKSONさん。大石御大が東京から召集した方なのだけれども、安定したビートが一緒に演奏していて物凄く安心感がある。あとちゃんとお客さんを煽ったりエンターテイメント性も大事にされてらっしゃる方で見ていて背筋が伸びる思いでした(背筋が伸びる、と思いながら舟橋はビッグマフのスイッチを踏み込んだ)。
沢山のオタ(大石談)の皆さんが集まって下さったわけなのだが、いや、室内の温度凄かったよ。熱気で温度と湿度がやばかった。皆さん大盛り上がり。僕も演奏していて楽しかった。
大石さん、誘ってくれて有難う。

演奏を終えてJRで帰る道中、ふと改めて時計を見ると17時半だった。
「何て健全なんだ」と思わず呟いた。

コメント