VROOOM:絶えず前進するもの、止まらないもの

本日、我々不完全密室殺人は第2期不完全密室殺人始まって以来初の月3回公演を終えた。皆やはり精神的にも肉体的にも消耗し、7月にライブを全く入れないという自分達の決断が正しいものである事を痛感せざるを得なかった。
そもそも限られた少ない楽曲の中からセットリストを組み(即興演奏的な要素を含む曲を組み込んだ所でやはりそれは“即興演奏”に過ぎないのだ。現状はやはり。それについては不満も疑念もメンバー中誰一人として抱いてはいないだろう。だがいずれそれら即興演奏の中から我々のセットリストに組み込まれるような曲が誕生するかもしれないという可能性は誰も否定できないだろうし、肯定もできない)ライブを行うという事を実にこの半年間行ってきた。
毎回のライブが刺激的で得るものがあったとしてもマンネリ化は否めない。初めて我々の30分をご覧になる客の諸兄もいるだろうとは思うし、そんな方々にしてみれば我々がマンネリを感じているセットリストであれ未知なるもの、或いはそれは新鮮なものに映るかもしれないが、何より我々自体がマンネリ化した現状のライブを潔しとしないのである。

決まったように始まり、お決まりの曲順で演奏し、そして最後はフィードバックに包まれながらステージ上を荒らして(荒らす事そのものが目的ではないがやはり結果として我々は“荒らし”ているのだろう)30分を終える。

我々の公演には脚本が存在し、それは計算され、ともすれば間すらも練られて演奏をしているのだが、ライブを行う我々の感情、興奮すらも脚本があり、それをなぞっているような印象を抱きかねないのだ。

ふとした瞬間にステージ内で繰り広げられている光景。メンバーに触発されてとった行動(アクション、ではない。音についての事柄も勿論含む)がさらにメンバーを興奮させ、熱量がどんどん高まっていく瞬間を我々は欲している。
その瞬間に至るため、そしてそうなり得るために新曲の開発は急務であると言えるかもしれない。
故に我々は一月ライブを休んで、腰をすえて活動に勤しもうと思っている。

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