「誰も触れたがらない そう雨に濡れた猫の死体のように」

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画像は10月22日(土)で吹上鑪ら場でご一緒したChileAkutaさん(パイプカツトマミヰズ 駒田君?違うよきっと違うよ!)。
リンク先のセッション動画をご覧頂ければおわかり頂けると思うがこまd、違ったChileAkutaさん、凄く良い。

というわけで白線の内側では久々の名古屋での演奏。
一組目でバキッと演奏してその後は楽しくやろうってな具合で瓶ビール片手に洒落こんでいたのだけれども(実際さんもChileAkutaさんもcamisole君も素晴らしいライブだった。舟橋は大いに感じ入ったものだ)、終演後にメンバーの様子を見ると何だか深刻な雰囲気。
舟橋は大いに酔っ払っていたのだけれどもそれに気づくくらいには理性が残っており、そして気がつけばアルコールもすっかり抜け真面目に話し込んでいた。演奏に対するメンバーの苦悩や憂鬱は言ってしまえばメンバーのもので僕のものではない、他人事だ。それぞれが最善を尽くして演奏に臨むという大前提がある以上、個人の姿勢についてはお前さんがどうにかしてくれよ、と思うタイプだ僕は、と自覚していたのだけれどもいやはや、どうしてどうして、舟橋もすっかりと感情移入してしまっていたのだね。
そりゃあそうだよな、バンドメンバーは身近な他人だけど赤の他人じゃあない。一緒に演奏するという事はそういう事じゃあない。
いやそれでもやっぱり僕にはどうしようもない範疇の話もあったりするのだけれど。しかしただ感情移入するだけではなく、それをきっかけに自分自身の演奏に対する指標というか、そもそも表現するとは何たるかみたいな思索に耽る事が出来たので良い材料を貰ったと思っている。
そうやってバンドは滋養を蓄えて次の演奏に向かって動き始める。それはノソノソとした動きだろうか?いや、きっと構成員それぞれが日々を重ねていく中で力をつけたり自信を失ったりして、それを重ねたりぶつけたり素知らぬ顔でスルーしたりでも基本的にはやっぱり演奏する以上ガッツリと組みあって演奏していく、それがきっとバンド演奏という事、バンドという営みなのだろう。

やっぱりバンド活動は面白えな、と思った夜だった。
同時に自分自身も力をつけねばならぬ、と思った夜でもあった。

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