世民の血族。

名城大学 世界民族音楽研究会は名古屋で最も武闘派にして、統制のとれた演奏集団であると個人的に思っている。

その思いは世民研OB、或いは現役生と交流を持つ事で生まれたわけなのだけれども、同時に彼らが世民研という自分が所属した集団に一種の誇りのようなものを抱いているのも感じていた。

名城大学 大学祭、世民研のライブにJONNYでゲストバンドとして出演し、その理由の一端でも理解出来た気がする。

他のメンバーよりも先に会場入り、名城大学正門から続くメインストリート(こういう名前かは、知らない)は出店で賑わっている。「適当に歩いていれば世民研の人間が見つけてくれますよ」とは世民研OBにして現JONNYサポートドラム 植田君の弁。果たして、本当にその通りだった。

会場を拝見する。

続・我が逃走
一瞬教室だという事を忘れた。

何か普通にライブハウスと遜色ないステージでびっくりした。むしろ下手なライブハウスよりステージ広かったと思う。それが教室内に組まれているという点にまた驚愕。アンプはギャリエンクルーガー!!

控え室も用意して頂いて、ヌクヌクした。これに関しては様々な大学の大学祭に出演させて頂き、全ての大学が控え室を用意して下さっており感謝する他ない。

で、ワッペリンカイテイサカナタクサンを観て出番。出陣、である。

PAは敏腕スタッフとして知られるブレザー氏。簡単な打ち合わせだけであそこまでしっかりやってくれた彼に感謝。世民研の硬派さ、そしてライブ会場の雰囲気にあてられてついつい興奮する。2010年になり、様々な世民研関係者と親しくなった事、そして植田君の古巣という事も相まって、何だか物凄く感情移入して演奏出来た。

最後はブレザー氏にベースを託し、机に上を渡って入り口から退場。教室を出た瞬間ステージ上のノイズと廊下の日常感にクラックラした。ライブという現場の生々しさを痛感したのだろう。

演奏終了後、ライブ中に感じた自分の楽器へのストレスについてブレザー氏に話す。

「ちょっと触らせてよ」とベースを手に取るブレザー氏、何とベースの調整までしてくれた。

続・我が逃走
「テンションがねー、難しいよねー」と言いながらブレザー氏。

「舟橋君はこんな感じが好きだと思うんだよね」

「どれどれ・・・・うっわ、良い!凄い!」

流石沢山の楽器を手にし、そしてメンテナンスしてきただけはある。半音下げというテンションの調整具合等、様々な課題を抱えた条件で楽器を物凄く『活きの良い』状態にして貰った。ブレザー君、一日本当に有難う!

会場入りした瞬間から、そして演奏終了後も物凄く気を使って下さった世民研の皆さん、本当に有難うございました。貴方方の気概、そして情熱に感銘を受けました。貴方方の誇り、理解出来ます。誇って下さい。

貴方方はそれだけの集団なのですから。

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