久しぶりに白線の内側で練習した。


実に実に久しぶりの白線の内側の練習だった。

一体いつぶりだろう、と振り返る際にこういう日記を日々書いていると便利だ。
この日記によると実に2年ぶり以上の4人で集まっての演奏となったようである。
新型コロナウイルスの感染が拡大した頃に「集まっての練習はなかなか難しいので遠隔でやろう」と会議は催して、そして実際にデータのやり取りによる作曲活動もしていたものの、それでも明確な『成果』は得ぬまま今日まで過ごしてしまっていたこのバンドが何故久しぶりに動き始めたかというと、これはもう明確なる一つの目標、つまりライブの予定が決まったからである。

ライブ予定というのはバンドにとってカンフル剤だ。
明確な目標さえあれば、漫然と過ぎていた時間も明確なものとなって目の前に立ち上がってくる。
そして、バンドは息を吹き返す。

今回の練習では明確にブランクを感じた。
同時に、個人的には可能性を感じるものでもあった。
時間はいたずらに過ぎていたわけではなかった、技量的、アンサンブル的には習熟度は明らかに下がっていたけれども、月日によってそれぞれに内的な変化をもたらしていたのであった。

重ねていくしか、あるまい。