初、京都二条Livehouse nanoの巻

12日(火)
仕事の後、孤独部にてスタジオ入り。
和音を使ったアプローチを試みる。コードとかリズムとかに自由に取り組める演奏者で在りたい、と痛感する。
深夜はJONNY練。ベース弦の劣化が気に触る程になってきたのでライブまでに張り替えねば、と決意する。皆が皆そうではないと思うけれども僕の場合、自分の耳に入ってくる自分の音が心地良くないと演奏に集中出来ない。
納得出来る美しいトーン、制御しやすい音量っていうのはその瞬間瞬間、場所毎によって違いはするだろうけれども絶対にあるはず。
帰宅後、明け方4時にマウンテンバイクをブッ飛ばして友人宅へ。鍋をやっている、というので早朝未明から鍋を頂いてきた。カニカマ鍋、という新ジャンルの鍋だったのだけどあれだね、カニカマって鍋に入れると最早、蟹。
友人が睡眠不足気味な僕のために滋養強壮に良さそうな味に仕立ててくれた。元からの味でも十分美味しかったのだけど、あれは単純に心遣いが嬉しかった。どうにも眠くなってしまったので就寝。

13日(水)
この日はJONNYで京都は二条nanoへ遠征。
前述の友人宅にて集合時間の一時間半前に起床。うだうだと数十分過ごした後、帰路の道中でベース弦を購入、帰宅後入浴して集合場所である佐藤家へ。
佐藤さんの自家用車でありJONNYの移動の際は専ら使わせて頂いてるバモスの後部座席にて走行中にベース弦を張り替える。張り替え終わってマクドナルドを食べて煙草を吸ってひとしきり喋ったら、気付かない間に就寝。起きると二条の程近くだった。
京都二条nanoの店長もぐらさんとは去年の京都遠征の際にお会いした。打ち上げの席に顔を出しに来られたもぐらさんとご挨拶して、そのまま食事をしながらお話して、nanoでの演奏っていうのを楽しみにしていただけにこの日の演奏は気合いの入ったものになった。
「nanoのステージ上の温度は”その気”にさせる温度だ」と友人が言っていたけれども、リハーサルの段階でその言葉通りだと実感した。あれは、あの場所での演奏は熱が入る。個人的にライブハウスに求めるのって最高の音響機材とか広いステージとかよりも、その場所独特の雰囲気や空気だったり何よりそこに居る「人」だったりする。
リハーサル終了時にこの日の演奏は良いものになるだろうな、と漠然と思った。

本来ならこの日は僕達とnurmuttceaseless lust lastのスリーマンだったのだけれども、cllはメンバー様の体調不良により急遽出演キャンセル、nurmattとのツーマンとなった。
nurmattのムッティー君は偶然にも同い年で先日のmurder murder企画にてchoriバンドで演奏されていた。ヌーマ氏も昔別バンドで篠田君と共演した事があるらしく、こういうのって何だか嬉しいもの。
ツインギターボーカルで、歌声とどちらも巧みなギター演奏が映える格好良いバンドだった。

JONNYの演奏が始まってしばらくすると、フロアの後方、PAブースの中で踊りながらミキサー卓を操作されているもぐらさんが見えた。その横のドリンクカウンターではnanoのオーナー様(この方、毎日毎日仕事をされた後にnanoに出勤、イベントが終わるとそのまま自宅がある滋賀県へ帰られるそう。活力に満ちた素敵な方!人からこっそり年齢を聞いてびっくり。もっともっと若い方だと思ったからだ)がニコニコしながら同じく踊られている。勿論お客さんが楽しそうにライブを観覧されているのが僕は好きだ。だけれどもやっぱり一緒にライブを作り上げる方々が楽しそうなのを見ると、これもまた嬉しい。
あのステージから見える光景はnanoで格好良い音楽が鳴らされる度に繰り返されてきたものなのだろう。幾つものバンドがあの光景にブチ上がってきたに違いない。僕もその一員に加われて光栄でした。
兎に角、やる。良い曲を一生懸命演奏すれば事前に起承転結を考えたMCも、お客様の度肝を抜くようなギミックもいらない。それらは良いライブの+アルファの要素であるかもしれないけれども、それにしたって根幹がしっかりしていればそういうのがなくても音楽は人の心を躍らせ得る。
汗だくになり、興奮の中演奏終了。初nanoでアンコールまで頂戴したのは嬉しかったなあ!

二階のスポーツバーにて打ち上げ、中途意識が途絶える。
帰りの車の中では起きてたよ。四時頃帰宅。本当に良い一日だった。

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