娘の発熱と音の追求。

娘が高熱を出した。
月曜の朝、娘を保育園に送っていく用意をしていると若干テンションが低いというか、元気がない様子。
気がかりだったので保育園の先生に「ちょっと疲れが出ているかもしれないので体調を崩し気味かな、と思ったらご連絡下さい」と申し伝えて送り出したのだが、正午前に会社宛に保育園より入電。緊急連絡先として僕の勤め先が伝えてあるので、まあ電話がかかってきた時点で有事である事は明らかで覚悟して電話に出る。
どうも園庭で遊んだ後に、娘本人から「具合が悪い」と自己申告があったそうで体温の高さに気付いた先生が検温して下さったところ発熱しているとの事。
僕もこの日は立て込んでいたし、妻は職業柄気軽に仕事中に電話出来る環境でもない。こうなると頼れるのは実家の父母だ。

電話してみると父は仕事に出ているので母が対応してくれるとの事。有難い。
程なくして妻とも連絡を取る事が出来、妻が仕事を早めに切り上げ僕の実家に娘を迎えに行く事になった。
病院での診察も検討したが妻がかかりつけ医と相談した結果、少しの間様子をみましょうとの事で、慌てて帰宅すると娘は保冷剤を頭に貼って横になっていた。

その後、夜中に40.9度まで体温が上がり流石に苦しそうだった。
解熱剤を入れて保冷剤を使い、少しでも快適な状況を作る。
たっぷりの睡眠の効果か、今日、お義母さんが病院に連れて行って下さった時点では完全な平熱に戻っていたようだ。
妻の実家は今日どうしても仕事を休む事が出来ない我々夫婦の代わりに娘に一日付き添って下さった。これまた激烈に感謝。

ここまでが本日の流れ。
明日はまだ本調子ではない娘を、午前中は僕の実家で、お昼以降は僕が面倒をみる予定だ。仕事の有給を返上して代打で出勤して下さる上司に感謝。というかこういう時に快く対応して下さる職場環境に感謝。感謝ばかりの毎日だぜ。


一方、娘が就寝してからは自分の知的好奇心に向き合う時間も持っている。我ながら何たる執着!
今夜はかねてから気になっていた『空間系ペダルはプリアンプの前に繋ぐのか後に繋ぐのか』を精査した。
バッファ→コンプレッサー→歪み(ここで繋いだ方が歪み具合が強力になるので)→プリアンプという順番は定まっているのだが、歪みとプリアンプの前に繋いでいた空間系を、ふとある夜に「プリアンプの後に空間系を繋いでみるか」と試してみたくなった。
空間系の音にプリアンプの補正をかけるよりもプリアンプで仕上がった音に空間系をかけた方が広がりや残響もペダル本来の広がりや深さ、音の豊かさが得られるのではと思い至ったのがきっかけである。
試してみたのだが、ううむ、自宅の環境(ミキサーにプリアンプを通した後にイン。ヘッドホンでモニター)だと空間系ペダルがプリアンプの前だろうが後ろだろうが然程音的に違いは感じなかった。もう少し劇的な変化があるのかなと期待していただけに残念。プリアンプの音の傾向がもっと極端だと変化も出るのかもしれないが。
いずれにしても気になる点を試す事が出来たので満足。

こういう実験は音楽を作る上で直接的に作用するものではない。ペダルの接続順を変えたりツマミの位置を微調整したところでそれだけで音楽が出来上がるという事は非常に少ない。それだけで音楽が良くなるという事も少なかろう。だけれども演奏している僕自身の(演奏中の)感覚に関わる部分なので蔑ろには出来ない部分である。