結婚記念日と京都遠征。

19日の事を書こう。
3月19日で結婚してまるっと2年が経った。結婚するまでは生活がどのように変化するのか想像もつかなかったけれども、実際この2年間は早くもなく遅くもなく、ちゃんと2年分の長さと密度で過ぎて行ったしそれに伴って自然と自分とそれをとりまく環境、自分の心持も変化していった。
妻よ、僕みたいな気難しいのと2年間も毎日コツコツと向き合ってくれて有難う。

さて、結婚記念日だったわけである。
去年は披露宴を行った料亭にて食事をしてきた去年は披露宴を行った料亭にて食事をしてきた去年は披露宴を行った料亭にて食事をしてきたわけなのだが、今年は同日に鈴木実貴子ズの遠征が京都にてある、という事で勿論妻に事前に相談をした上で京都場所での演奏に参加する事にし、それに伴って僕と妻と娘の3人で京都旅行を行う事にした。
「実際遠征があったから京都旅行もする気になった。こういうのなかったら行かないよね」と妻も言ってくれていたので結果的には良かったのだろう。そして僕の「あれもしたいこれもしたい」を叶えてくれた妻と、そんな妻を惹き付けてやまない鈴木実貴子ズの二人には感謝しかない。

というわけで19日の朝は早起きして準備して、車に楽器と旅行用の荷物(日帰り旅行だし荷物といってもしれている。専ら娘の荷物がほとんどだ。今回の旅のために導入した携帯用の哺乳瓶洗浄機と常温で真空パックされている液体ミルクは購入して本当に良かった。この2セットがあればコンビニなりで約4リットルの水を買えばいつでもどこでも哺乳瓶を洗浄出来るし、少しだけ車のエアコンで温めてあげれば液体ミルクは十分に娘の口にあうようだった)を積み込んでいざ京都へ。
今回の旅の目的はまず何よりも河合神社へお参りに行く事。ここは女性守護、美人の聖地と言われておりそんなパワースポット、娘のために行かないわけにはいかないだろう。

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ここで女の人の顔型の絵馬に化粧を施して奉納、お参りするのである。
下鴨神社の敷地内にあるのだが、多くの女性で賑わっていた。妻が綺麗に絵馬に化粧を施してくれた。僕も参加したい気持ちだけはあったので少しだけ眉毛に茶色を塗ったりして参加した気分を味わった。
僕自身はというとこういう場所やお参りという行為には興味がないわけではない(だって実際旅行で記憶に残るのってその土地ならではの場所だったりするでしょう、そういう記憶をどんどんと積み上げていく事って生きていく事の重要な部分を担っている気がするんだ)けれども、執着があるわけではないから妻が積極的にこういう場所を訪ねる人で良かったと思う。妻との旅行はだから、楽しい。

お参り後、駐車場にてミルクをあげ、今度は錦市場へ。
何を隠そう商店街や市場が好きだ。ショッピングモールが嫌いなわけではなくてむしろ好きだけれども、商店街や市場の方がその土地特有の何かがある気がして(そういえば先日行った岐阜の商店街先日行った岐阜の商店街先日行った岐阜の商店街も最高だった)ときめくのである。
車を停めようと錦市場の近くをうろうろしている最中に気が付いたのだが、多分以前一度、それと知らずに錦市場に訪れた事があった気がする、僕。あれは確か不完全密室殺人という昔やっていたバンドの京都遠征の際、車中泊だか漫画喫茶に泊まった後だかで一人抜け出して寝起きのボロボロの状態でフラフラ歩いていて行き着いたのだった。何の気なしに歩いたのだけれどもまさか妻と娘と来る事になろうとはね。まあ京都でも有名なスポットらしいし近くにライブハウスも幾つかあるようだから遅かれ早かれ、ではあっただろうし何なら今までもニアミスしていたようではあったのだけれど。
錦市場は観光客と思しき人達でごった返していた。それこそ全世界中から集まっているんじゃなかろうか、という人種の多様さ。こういうのが面白いねえ。市場の人達も慣れたもんで英語でやりとりしているのを耳にした。旨そうなものが幾つもあったけれども人の流れにのったままブラブラ歩いた。
ここで食べ歩きでも、という思惑は見事に外れ、結局ウェンディーズでハンバーガーを食べた。名古屋ではなかなかお目にかかれない店だし旨かったし何より座って落ち着いて食事出来たので言う事なしだった。
何だかんだ良い時間になったので二条へ向かう。そろそろリハーサルの入り時間である。

京都 nanoは物凄く久しぶりだ。いつぶりだろう、と調べてみたらおいおい、実に6年ぶりである。そんなに昔だったか。恥ずかしい話、店長のもぐらさんには絶対に忘れられているだろうなと思っていて(失礼!)、普通に挨拶したら「舟橋久しぶりだなあ」と言われて物凄く恥ずかしい思いをした。舐めていた、わけじゃないけれどもまさか憶えて貰えているとは。
リハの時に「舟橋もうちょっと全体的に下に移動してみ」とアドバイスを貰い、言われた通りアタックの位置を中心に全体的に周波数を下に動かすイメージで音を作ったら明らかに演奏しやすくなったしバンドとしてのバランスも良くなってびっくりした。「15年ここで音響やってるからな」ともぐらさんのどや顔、最高に格好良かった。やられた。
あ、遅くなりましたがnano、15周年おめでとうございます。

リハーサル後は実貴子ズの二人、サポートギタリストの各務君と妻と娘の6人で近場を散策。
二条城はもう入城時間が過ぎていたものの、近くのスーパーのベビールームで娘にミルクを飲ませたりオムツを替える事が出来たので良かった。妻が昨年末に亡くなったおばあちゃんのために感じの良い線香を探していたのだが皆もそれに付き合ってくれたり、本当に優しい人達だと思った。自分があそこまで人に優しく出来ているか自信がなくなるな...。

この日の演奏は気合十分、だったけれども個人の演奏の部分では気合に頼った演奏をしてしまった感。
もう少しこう、構築的というかただ弾く、ではなく築き上げるような演奏をしたいと思っている。「次こそは」とか「もっとこうしたい」と思える演奏が出来たという事自体は価値のある事だけれども。欲求というものにはきりがない。
演奏後、一足先に失礼して家族3人でゆっくりゆっくり帰ってきた。

こうして振り返ると京都旅行というには割とそちらに比重を置く事が出来ずに妻と娘には申し訳ない事をしてしまったように思う。
家族旅行は、また改めて。

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