暑い日々が続く故なのか、それとも単純にバイオリズム的にそういう時期なのか。
娘(主に次女)の寝かし付け時にそのまま寝てしまう事が多くなった。娘(次女)就寝後に起き出してマインクラフトに興じる「正しい夏休みの夜」を謳歌する娘(長女)の「パパこのままねちゃうのー?」という声が自分の内側に反響するのを感じながらそのまま眠りに落ちていった事もあった。睡眠に対する欲求には抗えない。
さて、そんな中でもコツコツと音作りの研究は続く。続いていく。
MXR layersを新しい道具として使い倒す為、「きっとこうすればこう鳴るだろう」とあれこれ夢想し、実際に音を出して「そう鳴るのか」を検証する事を繰り返しているのだがこれがなかなか難しい。
以下、得た所見。
・layersの配置場所としてコンプレッサー『よりも前』の方が良いかと思ったけれども、精緻にレイヤーを構築する営みなら然りであれども偶発的に発生するレイヤーを重ねていくならば『よりも後』でも全く構いやしない。そこまでバッキバキにコンプレッションしているわけでもなかった。
・layersから出力されるレイヤーはベースの信号を有限/無限に引き延ばすものでエレクトリック・ベースギターの音(=信号)とは感覚的/心理的にかけ離れたものと捉えられる。故に出力されるレイヤーを活かすならば各種プリアンプやEQは通さず、ドライシグナルとの音の乖離を楽しんだ方が好ましい結果となり得る。
・上記2点を踏まえるとlayersからのエフェクトシグナルの出力はドライシグナルとは別系統、専用の出力先を用意してはどうだろうか。例えば、小口径のギターアンプならばベースアンプから鳴るドライシグナルとは感覚的/心理的にも別のものとして捉えて音作りに意欲的になれるのではないだろうか。
ここに至り、出力を振り分ける為のラインセレクターやスプリッター等の導入を検討する必要が出てきた。
1つの信号を2系統に振り分けるとなると相応に様々な機種を選択肢として挙げる事が出来そうだけれども、ふと思い立ってBOSS OC-5を用いてみた。

OC-5はOUTPUTとDIRECT OUTの2系統の出力を備えており、DIRECT OUTに出力ケーブル挿入時にはOUTPUTからはエフェクトシグナルのみが出力、DIRECT OUTからはドライシグナルのみを出力という具合に出力信号を振り分ける事が出来る。
出力先を振り分けるならばいっその事音のレイヤーもオクターブ上のものを重ねてみてはどうか、とOC-5のエフェクトシグナルは+1オクターブとしてlayersに入力。
自宅環境なのでギターアンプを鳴らす事までは出来なかったが、それでも十分に良いテクスチャーが得られた。
こうなるとOC-5での+1オクターブの質感とその他のオクターブエフェクト(例えばelectro-harmonix社のPOG等)の+1オクターブのエフェクト・シグナルの質感の差異が気になるところではあるけれども、現段階ではまず良い結果が得られた事に満足。
喜び勇んで+1オクターブをキルドライしたlayersに突っ込んでフワフワ音を重ねて楽しんでいたのだが、ふと指板上かけ離れた音程のレイヤーを重ねていくとレイヤーの重なりがブツ切りになっているように感じる瞬間があるというか、音がシームレスに移り変わっていく中で『常に鳴っている音』が聴感上落ち込んだようになる瞬間が気になるようになった。
色々試してみた結果、layersの後段にディレイペダル(少し前に導入した発振用ディレイを発振しないように用いたところ具合が良かった)を接続、ロングディレイをかける事で違和感解消。自分の理想とする鳴り方に近付いた。
そうかそうか、こうなってくると「持ち運び可能で」「それなりに音作りも楽しめる」「愛着を抱く事が出来る」ギターアンプを導入する必要があるのか、足元のペダルボードもそういう演奏をする際には大掛かりになるなあだなんて思いつつ、今一度普段使いのペダルボード中に直列でlayersを配置、至って音程や質感を変える事もないドライシグナルをそのままlayersに入力、音のレイヤーもプリアンプ類を通して鳴らした(つまり普通にペダルボードに組み込んだ状態で鳴らした次第)ところ、なんだよ、普通に良いじゃあないか。

セッティングの図。
これはこれで『かけっぱなしにしてもいける程に慎ましやかながら主張がないわけでもない美しい音空間』が得られる。
layers、多くの可能性を内包したエフェクト・ペダルだなあ。