野外でノイズ。

四日市からの夜が明けるのはあっという間だった。
体に何となく日本酒が残っているような気配と少ない睡眠時間のせいか、何となくどこか常にボーッとしたまま身繕いをして家を出る。
この日はHOIP×龍宮ナイト×炭酸共同企画の鶴舞公園野外フリーライブに犬栓耳畜生で出演、トップバッターという事で日曜11時から日差しが暖かい平和な鶴舞公園でノイズを出しまくる事になったのであった。

会場についたのは確か10時前だっただろうか。何か準備を手伝えないか様子を窺いつつも、しかしあらかた終わってしまっているその様子に自分が出遅れた事を感じつつ過ごす。いやはや、申し訳ない。2ステージ分の機材を持ち込んで設営してって決して易しくない作業のはずだもの。スタッフさん達有難うございました。
簡単な音出しをしてコンビニで朝ご飯を食べたらもう演奏時間だった。

いや、良いもんですね野外での演奏。普段だったらイヤーカフ(鉄砲撃つ時につけるヘッドホンみたいな耳栓)していないと耳の奥が痒くなるくらいの爆音を皆出すのだけれども、良い感じに音が広がるもんだからイヤーカフがなくても演奏出来る。
あと空気中にどこまでも轟いていく感覚みたいなのがあって大変気持ち良かった。
ノイズ演奏というのは今現在の僕からすると実際のところまだ掴み切れていない部分がある。ノイズとポップさの同居みたいな事とか、起伏のあるノイズとか色々と考える事はあるのだけれどもその全てがまだ自分の中で答えが見つからないものばかりで、まあだからこそ演奏を続けて求道する価値があるという話になるのだろうけれども、いやあ、やっぱり難しいわ、ノイズ。
けれどもこの日3つのフィードバックノイズがアンサンブルを織り成した瞬間は「ああ、ノイズを演奏している」という実感が確かに得られたのだった。
観ている方々の評判は人づてに聞いたりしたものも含めると賛否様々。今後取り入れていくべき反省点の気づきのきっかけになるコメント等もメンバー経由で耳にした。
何にしたって伸びしろがあった方がバンド活動は面白い。

その後は会場付近をフラフラしたり(睡眠不足故に眠気に襲われていたのも事実)鶴舞図書館地下のスガキヤで肉入りラーメンを食べたりした。ラーメンで膨れた腹をさすりつつ会場に戻るとhiroponsが演奏していた。


野外だからか音が大きいhiroponsも疲れた耳に圧迫感を感じる事なく楽しく観戦。:
音の跳ね返りがすくないからか各楽器のバランスもとても良く、各楽器のフレーズも明瞭に聴き取れたんだけどいやあ、やっぱり格好良いよhiropons。平和な鶴舞公園に全然平和じゃないアンサンブルを展開していてグッときた。

イベントもまだまだ中途だったけれども、稽古があったのでお先に失礼しました。
仮眠をとりつつ、稽古→パイプカツトマミヰズ練習とアウトプットする事に勤しんだ。いや何もそれはこの日に限った事ではない。特にこの二日間はアウトプットする事に勤しんだ週末であった。
アウトプットした分インプットも必要なのでは?
それはもう少しだけ先になりそうである。

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