京都にて旧友と再会。

5月26日は京都へ。
サーキットフェス『いつまでも世界は...』に鈴木実貴子ズが出演、有難くもサポートで演奏に参加してきた。
今回は京都での滞在時間も短そうだし帰宅時間も早めで済みそうだったので妻と娘も同行、鈴木実貴子ズと同じくサポート参加の各務君(紙コップス)とは現地集合する事になった。
新名神高速が開通してかた関西方面への遠征は体感上、移動時間が短くなったように思える。この日は日曜だからなのかスポーツカーの集団が物凄い速度で追い越し車線を疾走していった。ッビューーーーン!って音がするもんだからたまげちゃった。

娘用のイヤーマフも用意してバッチリだ、と準備していたのだが肝心の抱っこ紐を忘れてしまった。広いわけでもないライブハウスの中、ベビーカーはいかがなものか。妻が機転を利かせて風呂敷で抱っこ紐のようにしてくれた。こういう時に行動力と決断力、そして機転の利くパートナーで本当に有難い。僕は演奏前には気持ちが急いて駄目だ。普段でも頭の回転が良いわけでもないのに余計に機転が利かなくなってしまう。
ちなみにこういう時の鈴木実貴子ズの二人は本当に優しい。自分達も演奏前だっていうのに妻と娘にまで気を遣ってくれる。気を遣わせてしまった、わけなんだけれども演奏でその分お返しせにゃあ、と気張る。

転換中、持ち込んだベースアンプヘッドから音が鳴らず焦る。足元のエフェクターが原因なのかそれともアンプ側なのかトラブルシューティングに時間を割くよりサーキットフェスの限られた転換時間、出来るだけバンドの音作りに時間を割いた方が良い結果が得られるのは明らかで、ライブハウス常設のアンプヘッドに接続を差し替えて足元も必要最低限のシステムに組み直す。
よし、音が出た。気持ちをブーストしてくれるファズペダルに突き刺すようなオーバードライブは失ったけれども、プリアンプに直接入力した愛用の楽器の音は、うん、なかなか良いじゃあないか。やれる、やろう。

サーキットフェスだから、ではないのだろうけれども転換から演奏終了までの体感時間はこういう日は物凄く短い。
この日もあっという間に演奏が終わった。タイムテーブルとにらめっこしながら多くの人が会場を行き来するサーキットフェス、多くのお客さんは何を観るか聴くか「選ぶ」事になるわけなのだが鈴木実貴子ズの音楽は多くの人に選ばれていた。
演奏の良し悪しについては最近、毎回こう思う。「もっとやれたのに」と。こればっかりは悪い事じゃないし気持ちに実感が追いつく日というのは来るのか果たして来ないのか。到達した時にのみそれがわかるだろう。
演奏を終えてまだフロアに人が残っている中、急いで片付ける。物販を手伝っている妻から娘を引き取らなければならない。
慌てて物販スペースへ向かうと妻がニコニコしながら娘を抱いていた。聞くとライブハウスのスタッフさんや何ならお客さんも娘を可愛がってくれたらしい。人の親になって痛感するけれども世の中、本当に優しい人が多い。本当に有難いし頭が上がらない。
汗をかきかき地上へ出ると、往来の向こうの方を昔共演した知人のバンドマンが歩いて行った。何人か見た事があるようなないような、そんなバンドマンも見かけた。そりゃそうだ、サーキットフェスだものな。

娘にミルクを上げ、折角京都で一緒に演奏したのだから帰りの時間は調節して、中途のサービスエリアで一緒に夕食でもとってから解散しようと時間をやりくりしていると各務君から電話。彼は演奏終了後、近くの会場で演奏していた太平洋不知火楽団を観に行っていたようだ。ベースの大内君と久しぶりに会ったので良かったら顔を出さないか、との事。妻と娘とそちらへ向かった。

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完全に丸顔になっている僕と娘、怪奇大作戦オマージュの大内君と各務君。

旧友は、果たして全然変わっていなかった。前に会ったのがいつだったのか忘れてしまうくらいには大内君と僕はそれぞれ別の場所で時間を経てきたはずなのだが、以前と全く同じ感覚で話せたのは驚いた。下手すると同じ名古屋で月に一度会ってる人よりも気楽にお話出来ちゃうんだから、これは一体何なんだろう。決してお互い言葉が多いわけではなかったけれど、近況を話したりゴジラやスターウォーズの話をチラチラしたり、した。
大内君は色々経た上で太平洋不知火楽団で再びベースギターを振り回している。僕は転々としながらもマイペースに色々と演奏している。共演が楽しみだな、旧友よ。

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