『夜ハ短シ恋セヨ私』

週末の日記を書こう。

結局、やっぱり何にしたって自立している必要がある。社会的には全く自立出来ていない現状ばかりを思って歯痒い思いをする毎日だけれども、それでも人格として、自意識としてスタンドアローンでありたいという思いは私生活でも、また何かを作る人間としても持ち合わせている。
人によって自意識が補完されるのではなく、自分自身を持って人に向き合い、人と関わる人間で在りたい。

土曜日は朝から稽古。
AAFリージョナルシアター2014「こころ」のかしやましげみつ作品に役者として参加するのだけれども、この日は稽古場見学会だった。公募で集まった見学希望者が、ここ最近僕達が稽古で使っている場(今回「こころ」でご一緒するNEO企画さんにお借りしている)にやって来て稽古を見学するというもの。
サービス精神旺盛、かつワークショップ好きなかしやま君はただ稽古を見せるのではなく、もっと踏み込んだ、自分がどういう発想で作品作りをしているのか、を実際に体感して貰えるような時間を見学者の皆さんに提供していた。
僕もそれを見ながら、また参加しながら少なくない気づきを得た。
午後からは通し稽古。

通し稽古を終え、そのまま新栄DAYTRIVEへ。
棗ちゃんというライブハウスでよく泥酔している黒髪眼鏡好きの女子(20歳)となやちゃんというちびまる子ちゃんに良い意味で似ている若い女子二人による共同企画「夜ハ短シ恋セヨ私」にパイプカツトマミヰズで出演。
この企画、構想当時からたまに深夜のファミリーレストランで話を聞いていただけにいざ当日を迎えると感慨深いものがあった。


大阪から来られた大道芸人あざーす・のずさんと僕。
ステージ上で始まったジャグリングや手品を最前列で興奮して見ていたらお手伝いをお願いされて登壇した僕。
生まれて初めてだよ、こういうの。ついついはしゃいでしまったのだけれども、それ以降ずっと手伝わせて頂いて本当に嬉しかった。


皿回しも人生初。
「できないよ!できないですよ!」
「大丈夫、できる!」
本当にできちゃった瞬間の興奮ってなんていうんですかね。まあ僕、回ってる皿を受け取っただけなんだけど!

あざーす・のずさんのステージをステージ上で(!)きっちり楽しみきって、感動した僕は楽屋でクールダウンしているあざーす・のずさんに思わず「僕達の演奏にも参加して貰えないですかね」とお願いしてしまった。だって、楽しかったんだもん。
あざーす・のずさん、何か他人のような気がしないんだよなあ。凄く素敵だった。
快く引き受けて頂いて、僕達のライブ中にも手品を披露して頂きました。


はしゃぐ年長者3人。
DAYTRIVEのステージは、ドラムとベースアンプが一段高くなっていて、整理すればそこで演奏出来るからパイプカツトマミヰズで演奏する時は毎回本当に助かっている。前列3人がどれだけ暴れようとも余程の事がない限り僕のエフェクターボードに突っ込んできたりしないし、音もドラムとベースがはっきり聴こえるし、それにお客さんからもちゃんと後ろの僕が見えているはずだ。これってやっぱり嬉しいもんだよ。
・・・で、その結果この日も大いにはしゃいでしまって演奏後に駒田君と「俺達、今日演奏浮ついてたな」「ですね、もっと出来たッスね」と反省する結果になってしまったのだが。
だけれどもここ最近では一番お客さんの反応が良かったし、CDも沢山売れた。当たり前の事だけれども、やっぱり嬉しい。
中には以前からお世話になってるnow&then recordsのweb通販(ここにもリンクを張る商売っ気を評価して頂きたい。そう、僕は一枚でも多く売れて欲しい)でCDを買ったよ、と声をかけて下さった遠方の方もいらっしゃって、もう純粋に感謝。
僕達みたいな流通音源もない、夏フェス等での所謂商業規模での大舞台への出演もない一地方のバンドに興味を持って下さるのはひとえに、嬉しい。これからも一人でも多く、目にもの見せにいきますね。

打ち上げもカオティックな打ち上げ大好き吉田君が喜ぶ程カオティックだったらしく(僕?僕は途中で帰った。頭痛いし翌朝早いし)、そういうのってやっぱり良いイベントだったから成立するわけで。打ち上げ大好きでバンドやってるわけではないけれども、でも良くないイベントで打ち上げだけ盛り上がるっていうのも聞いた事がない。少なくとも僕がいた間だけでも、楽しい宴会だった。
そう、この日はひとえに楽しいイベントだった。今日掲載した3枚の写真、どの写真も僕、物凄く楽しそうでしょう。
本当に楽しかったんですよ。
棗ちゃんになやちゃん、お客様に関係者各位、そしてあざーす・のずさん、本当に有難うございました。

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