うい あー ざ べのむ

先日の検診で、やっと針金とお別れ出来るという僕の期待は霧散した。左腕の中で僕の骨を支えている針金。初めは心強く、僕のフィジカルだけでなくメンタルまで支えていてくれたというのに、途中で向きをかえてからは一転、忌々しい存在に成り変わった。
左腕を曲げる度に肘の辺りが、内側から突っ張るのだ。それまでは全くそんな気配さえなかった箇所が盛り上がる。内側から針金が主張していやがるのだ。その主張も随分と強く、左腕はひきつりに似た感覚を伴った(てかひきつってるのか)チリリとした痛みが走る。突き出した針金とそれを覆う皮膚を刺激するとかなり痛むし、長袖を着たまま左腕を曲げる事さえ難しい。
最も、針金が皮膚を突き破らないだけましなのかもしれないが。

5月6日。
その日まで針金と共存する事になった。忌々しい針金は宿主たる僕の骨を支える事でただの針金以上の存在になっており、僕は針金によって、針金に寄生される事によってどうにか形を成しているというわけだ。
ダラリと垂れ下がらせるのが一番楽な左腕だが、その中に在る針金とはそんな共生関係にある。

愛憎入り乱れた共生関係である。嫌でも続けねばならぬ。

コメント

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    この際針金に名前でもつけてさ、『寄生獣』のように話し掛けてみては?

    ヒトゴトだと思ってね、勝手な事言うけども(笑)

    俺、一度も骨折した事ないから身体の中に金属が入ってるって、想像しただけでゾクゾクするんだけども( ̄▽ ̄;)

    早く良くなるといいね☆

  2. 舟橋孝裕 より:

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    >ピコ・ピコリンさん
    名前、ふむ。
    「ヒダリー」も何だしな、考えてみる事にしますw