家族でサーカス観覧。

サーカスの割引券や招待券が、実家の両親や義姉の実家から同じタイミングでドドドッと集まってきた。
娘は勿論、妻もサーカスは初体験だというし僕自身も幼い頃に行って以来久しくサーカスを観覧していなかったので、一家3人でサーカス観覧と洒落込んだ。

サーカスのテントが設営されている白河公園までは公共交通機関と徒歩で行こうかと思っていたのだがピンポイントで生憎の天気、がしかし実家の両親が夫婦水入らずのデートをする合間で送迎をしてくれるというので甘えてきた。なんだかんだで実家を離れた後も週に一度は両親の顔を見ている。親離れが出来ないのも考えものだが、孫の顔を見せると非常に嬉しそうなのでこれも一種の親孝行だとも考えている。

会場に到着すると長蛇の列。
自由席の列に並ぶ妻と娘と分かれ、僕はチケットの引き換えに。売店があったので飲み物と娘用のお菓子を購入、その一帯をチラ見していると象との記念撮影コーナーがあるではないか。すかさず妻に連絡すると、娘がその気になった様子である。列に並ぶ妻が「2人で行ってらっしゃいな」と有難い言葉をかけてくれたので娘と2人、象と記念撮影してきた。ほんの一瞬の事だったしなんなら娘は象に怯えていたけれど、これも娘の記憶に残れば良いのになと思いつつ。忘れてしまうだろうけれどもいつか「サーカスに行って象と写真を撮ったんだぞ」と写真を見せてあげようと思う。

肝心のサーカス本編だが自由席とはいえ、一番外側の列から俯瞰で全貌を捉えながらの観戦は非常に迫力があった。人間鍛えればここまで出来るのか、という技と「危ないからおよしなさい」と言いたくなるような危険な技、どちらにも歓声をあげた。
2部の序盤で一度集中力が途切れた娘をトイレに連れ出したのだが、少し前まで舞台の上で皆に愛嬌を振りまいていたピエロ氏が入り口のところに立っており、娘に手を振って投げキッスをしてくれた。娘もキスを投げ返していたのでまんざらでもないのであろう。得した気分だ。

照明や効果諸々で注目を集めて、その間に舞台装置を入れ替えたり場面の切り替えを作っていく様は非常に参考になった。出演者には外国人の方もいらっしゃったのだけど一線を超えたエンターテインメントに言語の壁はない。身振り手振りだけで「あ、盛り上げてくれてるんだな」とか拍手を求めている様がわかる。
卓越した技術に対してピエロ氏達の愛嬌が橋渡しをしてくれ、同じ人間が繰り広げている事なんだなと感じる事が出来た気がする。
妻も娘も大いに楽しんだ様子だった。

娘にはどんどんと色々な体験をして貰いたい。