32歳になりました。ジャズベースを買いました。

3月28日で32歳になりました。
毎年思うけれども、年齢を重ねた実感っていうのは特にないなあ。
贅肉は落ちなくなってきているし睡眠時間も増えてきているし、そういった意味では加齢の影響は間違いなくあるのだろうけれども30歳も31歳も32歳もそんなに変わらないような気がしますね。
それでも多くの友人に祝って頂けて僕は幸せ者である。一年に一回、そういうのを実感出来る日があるというのは良い事だなあ。

誕生日の前日になるのだけれども、お世話になっているう楽器屋を覗いたところ少し前から妙に気になっていたフェルナンデスのジャズベースが値下げしている。元々は10000円だったのが7000円に、というまあ値下げ前から中古楽器とはいえども僕の年齢での買い物からするとそう高くもない、どころかその買い物がベースギターである事を考えれば破格の値段だったのだけれども「どうせ買ったところで弾かないだろう」という気持ちが強くて今まで二の足を踏んでいたんですね。
だけども精悍なブラックのボディにミントグリーンのピックガード、という組み合わせに妙に心惹かれて、値下げしてるならってのも手伝って試しにアンプで音出しをしてみた。
いや、今まで特に興味のなかったというか「人と同じものを弾きたくない」という妙なオタク魂があったから避けてきたけれども、ジャズベースって面白いねえ!
各ピックアップのボリューム、トーンコントロールで別の楽器みたいな音になる。
楽しんで弾いているうちに「買っちゃえよ」と心の中で声がした。
だってそうでしょう、7000円なんだよ?メインとして使うわけでもなくて半分くらいは道楽なわけだし、だったら安いものの方が良いし見た目も気に入っている方が良いに決まっている。それにこういうのは、ご縁だ。
「これ下さい」と馴染みの店員さんに言いながら、あの新しく楽器を買う時のドキドキ感を味わっていたのはここだけの話だ。

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ネック寄りのボディのところに傷が沢山ついてる。前のオーナーさん、ネック寄りをガシガシピッキングするスタイルだったのかなあだなんて、そんな想像をするのも中古楽器の楽しみの一つ。

で、持ち帰って早速調節。
乾燥で木が痩せてしまったからなのか、それとも元々そうだったのかはわからないけれどもフレットのバリが痛いので「そのうち削ろう、じゃあその間は」くらいの気持ちで自室に転がっていたジャズベースのネックをつけてやる。偶然にもネックポケットのサイズが丁度バッチリフェンダーのネックを受け入れるサイズ。で、いざネジを締めてフェンダーのネック+フェルナンデスのボディで仕上げてみると妙に具合が良い。ネックの調整が済むまでは、という気持ちだったけれどもこれはもう、ずっとこのままいくかもしれない(笑)。
研究目的、と言ったら誤解があるけれども今現在、ジャズベースに対してはわりかし結構ポジティブな気持ちがある。
僕にとってのメインの一本っていうのはいつまで経ってもYAMAHA SBVなんだろうけれども、あれはもう(気になるところはピックアップからブリッジからペグ、配線に至るまで全部手を入れた。それも含めて)完成された楽器なのでこういう「これから育てていく」喜びをジャズベースに感じている。弾き込んでいく事で変わる部分もあるだろうし(安物のボディでも少なからず変わるはずだ)ジャズベースという交換パーツが多い楽器なのであれやこれやと部品を交換しながら自分の理想の一本を作り上げていくのはきっと楽しいはずだ。
32歳になるにあたってこういう一本を手に入れたのは、まあやっぱりこれまたご縁なのであろう。

ライブや練習等、色々持ち出してみようとニヤニヤしています。

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