i GOで池下UPSETで演奏した話と、居酒屋もりちゃんに出演した話

この数日間でライブを2本やったのでそれについて書いていこう。
しかし大学在学中から卒業してしばらくの間はライブは月に一本、多くても月に3本とかだったのに今の僕は基本的に月に4,5本はライブをやってるし、それこそ多い月ともなると10本なんて時もあった。少なかった頃は「月に2本もあるなんて!」とか思っていたのに、当時の僕は今の僕のライブ頻度を知ったら何て言うだろうかね。勿論、本数が大事なのではない。密度と一本一本を大切に、愛しんで、楽しんで行う事が何よりも大事だと思っている。
…昔よりかはキャパシティが大きくなったのだな。うん、きっとそうだ!

26日は仕事後、急いで帰宅。翌日が土用の丑の日という事でフライングしてひつまぶしを頂く。
完全に余談になるけれども、ひつまぶしは所謂プレーンに食べる一杯目、のりとかねぎを散らして食べる二杯目、お茶漬けみたいに食べる三杯目っていう食べ方があったと思うのだが、僕は三杯目の食べ方が一番好きだ。
で、楽器を背負って急いで池下UPSETへ。とは言っても自宅から自転車を使えば2分で着く。
この日はi GOでの非常勤参加で茜谷さんをはじめメンバー御三方は仕事の関係で到着が遅くなる。しかし共演に演奏を未知の知人がいたのでサポートベーシストがいち早く会場入りするという奇妙な事態になったというわけ。到着すると既に開演、前述の演奏を観た事がなかったかつた君在籍のHalf moon spiral が演奏中。かつた君、水の中を泳いでるようなベースを弾くのだね、弾き方も印象も。あ、これ良い意味です。それにしても彼らってば聞いた話だとまだ10代なんだよね。凄いな、自分が18,19の頃何してたかっていうとライブハウスで切磋琢磨しながらライブ活動を繰り広げる、なんて微塵も想像しておらず、高校3年生の時分なんて毎日毎日放課後になると職員室に担任教師(20代後半の女性教員)を訪ねて禅問答のようなものを繰り返したりしてた頃だもんな…。
何にしてもやっとバンドマンとしてかつた君と一緒にやれて嬉しかった。

この日のi GOの出演は最後。本番直前は楽屋で最近恒例、茜谷さんがギター弾きながら歌ってらっしゃるのにあわせて曲確認。UPSETの楽屋は広いから過ごしやすい。
この日は敢えてアンプヘッドを持ち込まずに、常設の苦手なアンペグで演奏に臨んだ。アンペグってどうにもちゃんと前に飛んでくる音が作り難いというか好みの音がなかなか出ない。けれども少しずつ少しずつアンペグの操作感を耳に体に馴染ませていって、そろそろ挑んでもいいんじゃないかって事で挑戦してみた。流石に「最高の音色だ!」っていう音までは追い込めなかったけれども、悪くない音が出せたのではないかと思っている。
演奏中にはしゃいでまた足を痛めかけた事以外は、この日は満足な演奏が出来た。練習でアンサンブルを強固なものにしていくのも楽しいけれども、日頃の演奏で鍛えた演奏力を持ち寄って本番でガツッとあわせるのも面白い。

続・我が逃走
カメラを向けると「お、ブログかtwitterか!」と
すかさずポーズをとって下さる茜谷さんに昌吾さん、柴山社長。

終演後は飲みに行くメンバー+柴山社長(ONE BY ONE RECORDS )に後程参加する約束をして今池HUCK FINNへ。黒崎さんと調理担当 シン君と犬丸ワンマンライブについての打ち合わせ。
いよいよラスト・ギグが近付いてきた実感がある。打ち合わせに夢中になっていると柴山社長がHUCK FINNに。打ち上げ、平日だったしお開きになった様子。残念ながら合流出来ず、だったけれどもその後松田君(ex.農村 )と近所で深夜まで営業しているという二郎系ラーメンを食べに行く。
ガッツリ頂いて、アイスを食らい、就寝。

そして28日は今池HUCK FINNにてさよなら大丸プロジェクト「今池午前二時」第一弾イベント「特別出張居酒屋もりちゃん」に舟橋孝裕with nokosareta NERIMONO’sで参加。
この日より「今池午前二時」イベントが動き出した。大丸の閉店もカウントダウン。終わりの始まりが、始まった。そして僕の人生で一番熱い夏も始まった。

もりちゃん店長ことモリヤスさん とは大丸ラーメンの話題でやりとりをしたのが最初の出会い(?)だった。犬丸ラーメンの、あれは2ndシーズンだったかな、夜通し試作を(シン君が)していて早朝7時にようやく完成、twitterに画像をアップロードしたところ、しばらくすると柴山社長から電話が。

「はいもしもし」
『あ、舟橋!』
(いつになく興奮してるな…)
「どうしました?」

『大変だ!レジェンドが!レジェンドが犬丸に反応をくれたよッ!』

「落ち着いて下さい。どういう事ですか?」

そして柴山社長はモリヤスさん=前田守康さんを自分が如何に尊敬しているか、そして今回モリヤスさんが犬丸ラーメンに興味津津な事、それがどれだけ自分をエキサイトさせているかについて熱く語って下さった。
最終的には「いつか高円寺で犬丸を!」とご本人も巻き込んで盛り上がった僕達なのだけれど、なかなか機会がなくそれもないまま犬丸は解散を迎えようとしていた。
なのでこの日、「居酒屋もりちゃん」で僕はモリヤスさんとようやくお会い出来た。お世話になっている方々が慕う人に会えるってそれだけで嬉しいのに、それが大丸イベントだなんてこれ以上の機会はないだろう。大丸が繋いでくれた先人とのご縁が、大丸によって結実するというのは本当に胸がすくような気持ちだった。

続・我が逃走
舟橋孝裕 with nokosareta NERIMONO’s全景。

「28日に居酒屋もりちゃんやるから舟橋も出てよ。茜谷もフッキーも出るしさー」と黒崎さんから出演のお誘いを頂いた時は一瞬何やろうか真剣に迷った。皆、弾き語りをするという。その中に僕が出て行って何をするというのか。自分の歌声が甚だお粗末なものである事なんか誰よりもわかっている。聴けたもんじゃないだろう。だが、しかし。今回は、今回だけは自分が矢面に立つべきだと、そう思った。
誰の肉声でもない、自分の肉声で大丸イベントに出演したいとそう思った僕は極めて自然にnokosareta NERIMONO’sの二人に連絡を入れ、二人とも快諾してくれてああいった形式での演奏になった。
ベースヴォーカルとしては四流以下の僕だけれども、大丸に対する情熱だけは伝わったのだと演奏直後に楽屋に「良かったよ」と涙を流した後を隠そうともせずに顔を出してくれた柴山社長の顔を見て思った。
あの人の涙腺が如何に緩いかは知っているつもりだけれど、それでも同じ大丸ファンとして柴山社長の琴線に触れるものがあったのなら、それはもう舟橋孝裕 with nokosareta NERIMONO’sは大成功だったんじゃないかと思う。NERIMONO’sのお二人、貴方達の素晴らしい音楽スキルで支えてくれて有難う。
何をやったかっていうのは、会場にいらした方々の胸の内にしまっておいて下さいね。

モリヤス店長のシンセサイザー(なのかな、あれ。鍵盤のついた大きな機械がドラムセットの横に置いてあった)にあわせたドラム演奏、ああいうの大好物。蠅が飛び交うようなノイズにあわせてドラムが入った瞬間、場内にいたほとんどの人は「どうなるんだこれ…」みたいな雰囲気になっていたけれども僕は一人「ああ、ここに自分のベースを重ねたい…!」とニヤニヤ楽しんでいたと思う。それにしてもドラムのキレが違う。タイトさが違う。イベントのカラーにあわせて(居酒屋もりちゃん、くつろいだ雰囲気の笑いが絶えないイベント)勿論笑いも起こるようなモリヤスさん枠ではあったのだけど、ドラム凄かったもんなあ。

どうしても外せない用事が控えていたので挨拶もそこそこに帰宅。
レジェンドに次はいつお会い出来るか定かではないけれども、その時には自分なりの大丸への思いと改めてきちんとしたご挨拶をさせて頂けたら、と思う。

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