Tone Gauge TG239という安物デジタル・ディレイについて

パイプカツトマミヰズでボランティアメンバーとしてたまにライブに参加して貰っている柴田めぐみ君がある日の練習前に楽器屋で「安かったので衝動的に買った」というディレイがある。

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Tone GaugeというブランドのTG239というディレイである。
「3000円くらいで買った」という割には見た目もしっかりしていて、微妙に気になっていた。
ほら、なんか最近よく見る安エフェクターらしくもない堅牢そうな筐体に安っぽくないデザインじゃあないですか。このブログを日頃からご覧頂いている方はおわかりだろうけれども、安エフェクター、舟橋大好物である。経験上、それなりに値段するものの方がなんだかんだ使い勝手が良かったり触ってて刺激的だったりするのだけれども、それでもたまに安い中にもとても使える名機が紛れ込んでいたりするから侮れない。
むしろそういうの使って格好良い演奏している方がシビレる。

少し前の練習で柴田君がこのディレイに飽きた気配だったので「貸してくれよ」と言ったら「一生貸すっすよ」と気軽に渡してくれた。大して愛着も持てなかったらしい。
で、その場で使ってみて「こりゃあ面白いわい」と持ち帰り調べてみるとなんでも”ハイエンドなブランドのディレイにも搭載されているIC搭載”という事でアナログディレイ顔負けのサウンドが売りなそうな。
舟橋はディレイに詳しくはない。今までのディレイ経験はTOKAIの謎のモデル(大学時代先輩から貰った。主に発振用)、皆様ご存知のLine6 DL-4、そしてBOSS DD-7くらいである。そんなディレイ歴の浅い若輩の戯言という前提を忘れて欲しくはないけれども、確かにデジタルディレイにしては音に温かみがあるというか減衰の仕方がそれらしくない。
「これは意外と良いのでは」と思えちゃう音。
コントロールはエフェクトレベルにディレイタイムにリピートコントロールとシンプルこの上ない。ただ一つ判然としないのはノーマルモードとインフィニティモードの切り替えね。フィードバックに関するコントロールのようなのだけれども、カチカチ切り替えてもいまいち効果が分かりづらいというか。REPEATの操作性が若干変化する。
発振サウンドはそんなに耳に痛くない。ギュインギュインやって楽しめる。

格安のデジタル・ディレイにしてはコストパフォーマンスが良いのではないだろうか。
気軽にディレイで音を飛ばしたい時はコレ、タップテンポを駆使してディレイありきのフレーズを弾きたい時はこれ、と使い分けていこうと思う。

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