最近ペダルばっかり買ってる?気のせいでござるよ

先日、行きつけの中古ペダル屋さんのSNSにて、新入荷商品を匂わせる発信があった。
大体商品棚の写真がアップされると「何か良いブツはないかしら」と拡大して舐めまわすように眺めるのだが、アップされた新入荷商品のヒントになるであろう超拡大写真の中に「おや、これは」というものがあったので早速翌日の平日休みに行ってみた。

入店すると世話になっているヒラシマ氏(僕の趣味嗜好を理解しているので、彼が店頭に立っている時は同時に非常に危険である)はお客様応対中。陳列棚を見ると、成程、写真から推測した通りのブツが入荷している。値段も手頃だ。場合によっては購入して良し、と妻に承認は貰ってある。
お客様応対をしながら一瞬ヒラシマ氏が僕に向かって「舟橋さん、よけておきましょうか」と言葉を投げかけてくれる。
ちなみに僕は何も言っていない。そればかりか目線さえも気取られていないはずであった。新入荷商品の翌日に来店、では舟橋が気になりそうなブツは、と推測して答えを見つけた上での問いかけだ。商品がどれなのか確認さえない。
一言「お願いします」と伝えると思った通りの品をそのまま、棚から出してくれた。
全く、完全に手の平の上で踊っている気分である。参ったなあ。感服!!


というわけでLimetone AudioのトーンペダルLTV-30Tである。
BOSSのボリュームペダルを改造して製作された逸品で、元々は中尾憲太郎氏の要望で製作されたものとの事。
機能としてはベース本体のトーンコントロールをそのまま足元で操作出来るようにしたもので、トーンの効き方等々も色々練られているそうだ。
ちなみにハイインピーダンス受け専用。試しにBOSSのバッファの後に接続したところ全く機能しなくなった。

トーンの効き方が想像していたよりも微調整が効く感じで、ペダルを踏みこんだ状態からつま先側を上げていくと少しずつ高域がカットされていく。ペダル側でトーンを絞り切った状態でベース本体のトーンを触ってみると音色の変化が感じられたので、成程、このペダル特有のカーブというか、音色の変化があるようである。
足元でトーンをコントロール出来る、というのはありそうでなかなかなかったのではないか。筐体はBOSSのボリュームペダルなので踏み心地も良いし頑丈さも申し分なし。ちなみにLimetone Audioのロゴは現物を見るまでシールなのかと思っていたけど、ちゃんとプレートを作成して貼り付けて合って決して安っぽくない。

ブランド側から発信されている通り、接続するだけで若干のハイ落ちというか高域が落ち着く感じがある。
一度鈴木実貴子ズのスタジオに持ち込んで使ってみたのだが、あのバンドで演奏する際に「最もガチャガチャする時」にベースのアタックを活かすために必要な超高域~高域が削げている感じがあったのでライブでの導入は少し見送る事にした。もう少し色々試行錯誤する必要がありそうである。
白線の内側はそこまでバッキンバキンじゃないし、何より曲中でのトーン変化が出来ると助かるな、という瞬間が結構あるので重宝する予感。