リング・モジュレーターとの邂逅。

続・我が逃走

昨夜はモツ鍋パーティーに参加。豊田のえなちゃんちまで行って、モツ鍋食って酒かっ食らって轟沈。大変楽しかった。友達との鍋とか飲み会の多幸感って、物凄いね。

その前後、一体何をしていたか。

リング・モジュレーター、愛称「リンモちゃん」にかかりきりだったわけである。26歳男子がこんな事を言うと薄気味悪いだろうがね、あながち悪い愛称でもないと思うのだ。マッドなシンセ・マニア、ジャンクなエフェクト愛好家の諸兄辺りがこの愛称を使えばそれらしくなるんじゃあないのかな。

リング・モジュレーター。

これは入力信号と別信号の減算、加算を行い、その周波数を発生させるもの(らしい。理系の方とか詳しいのじゃあないか)なのだが、わかりやすく表現すれば原音の上と下に変な音を生み出して、場合によっちゃ金属音みたいになるよ、っていうエフェクターだ。

金属音が鐘の音みたいにもなるので、リング・モジュレーター。

で、僕が所有しているのはelectro-harmonix社製品、「FREQUENCY ANALYZER」である。

このメーカー、過激な音とデッカい筐体で評判のメーカーで(近年は随分と小型化が進んでいるらしいけれども)、一頃なんかエフェクターを買うとデカい木箱にブツが入っていて、その“いけない”雰囲気に随分とワクワクさせられたものだ。過激なエフェクター(時に「どうやって使うんだこれ!」みたいなのもある)を多数生み出し、ジャンルを問わず楽器演奏者に愛されている、優等生的な存在がBOSSならばこのメーカーはその対になるような、そんな個性的なメーカーなのだ。

最近は一般市場にも進出してきたガレージ系メーカーの、これまた随分と振り切った発想のエフェクターも多いので、このメーカーのブチギレ具合というのは目立たなくはなっているけれどもやはりエフェクターを語る上では外せない存在ではないだろうか、と思う次第。

話が随分と逸れた。

そんなelectro-harmonix社が「弊社製品で一番変な音のするエフェクターです」と謳っているように、本機は随分と過激。まあ無難なリング・モジュレーターを探す方が難しいのではないかとも思いつつ、その謳い文句に嘘がないのは繋いでみればわかる。

ベースでリング・モジュレーターをある程度の汎用性を持たせて使おうという方が元々無茶だったのかもしれないが、今まで何度も苦労し、悪戦苦闘し、諦めかけてきた(『リング・モジュレーターへの愛憎』参照の事)リング・モジュレーター、今回ようやく、少しだけ距離を縮められた気がするのだ。

本機、FREQUENCY ANALYZERのFINEツマミとSHIFTツマミとBLEND、そしてFILTERのオン/オフ切り替えしかコントロール系統がない、というのは僕のようなリング・モジュレーター入門者には却って良かったのではないか、と今更ながら思う。

FINEとSHIFTを弄繰り回して、気に入った音を見つけたら(この時、二つの周波数が交差する際に発生する歪みを除去するFILTERをオンにするかオフにするかで随分と音の印象が変わる)BLENDツマミで音を調整。

ハイこんだけ。

こんな簡単な事が何故今まで出来なかった!?

そりゃあ原音を全く残さなかったら、飛び道具にしかならんよ・・・・。結局、駄目だったのは自分の発想と音作りの腕前だったという話。

本機で若干気になる点があるのだが、音作りと原音のブレンド具合で幾分かマシにはなるもののオンにすると音量が若干引っ込んだように感じる点である。ボリュームを搭載してくれればなあ、とも思う(ついでにLEDも)のだけれども、まあループ・スイッチャーか何かにカマして音量を稼いでやれば問題ないか。ギターなんじゃねえのこれってくらいのギンギンの金属サウンド(FINEとSHIFTをグッと上げ目に)も、え何これ何起きてるのこれうっわ気持ち悪!っていうリフを強調、変質させる不協和音的な使い方もグッと可能性が広がるだろう。

BOSSのLS-2でも仕入れるかなあ。

リング・モジュレーターで汎用性が高く、扱い易い一品ではないかと思う。そして高額なブツばかりが多いこのジャンルの中では比較的手の出し易い価格。勿論、リング・モジュレーターの中では、だけども。

僕としては今後色々リング・モジュレーターを試してみたいと思っている。無論、比較的マニアックなエフェクターだけあって選択の幅は狭いけれども、各社各ブランド、創意工夫を凝らしたリング・モジュレーターを販売しているだけに音色だけでなく、機能等でも色々と差異があるのだ。

とりあえずmooger foogerのリンモたんかなあ。一部では「究極にして最高のリング・モジュレーター。ベースにも、実に良し」と言われているようだ。・・・・・ゴクリ。

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