何ならこういう楽器ってコレクションしたくなるよね。

2019_04_15_001
所有している楽器コレクションの中でもこれについて書いていない事に気が付いた。
サンダードラム、とかスプリングドラム、というらしい。バネを下に垂れるようにし、筒を振ったりして振動させると「ゴゴゴゴゴ」と雷のような音が鳴る。最初にこの楽器を目撃したのはあれは確か20代半ばの頃だったろうか、鶴舞K.Dハポンにて誰だったか友人のライブを観に行った時に共演していた人達がこれを曲中で使って雷の音を演出効果として用いていた。その人達がどんな名前でどんな人達でどんな音楽を演奏していたのか記憶に残っていないのが大変申し訳ないのだが、記憶を全てかっさらう程にこの楽器の存在は強烈だった。演奏で用いられていたものはもっと大型で恐らくは楽器メーカーが販売しているちゃんとしたものだったのだろう、毎キング等していなくても結構な音量で鳴って、というか轟いていたように思うのだが僕のこれはそこまで大きな音は出ない。だが生音でも見た目に反して結構びっくりする位の音が出るので気に入っている。

実はこれ、大型ショッピングモールの玩具売り場で見つけた「自作楽器シリーズ」の中の一つで、確かレインスティック(雨が降るような音がする筒状の楽器である)とセットだった記憶がある。
家族で買い物に出掛けていたタイミングだったと思ったが、何の気なしにフラついていた玩具売り場でこれを見つけた瞬間に以前からスプリングドラムをいつか触って演奏してみたいと思い描いていた事を思い出し、かつ値段もそんなにするものでもなかったもんだから妻におねだりして買って貰ったというわけ。
筒にフィルムを木工ボンドで張り付けてその中心に穴を開け、スプリングの片側をこれまた木工ボンドで接着するだけというお手軽工作だが(実際は装飾用の紙とかついていた気がするが)、完成品は十分に用を足してくれるだけでなく、その楽器自体を簡易的な工程ではあれども自分で成したのだという確かな満足感を与えてくれたものだ。

僕はベースギターは勿論好きだしコンパクトエフェクターはもう趣味として買い集める程に執着があるけれども、こういうヘンテコというと失礼だけれどもポピュラリティがそれほどでもない楽器も意外と結構、好きだ。また構造が原始的なのが良いじゃあないか。
電子回路を使うでもない、勿論出音を加工してそうしているわけでもない。非常に簡易的な構造で雷の音を出しているのだ、この筒は。
いつかエフェクターボードの先頭にミキサーでも仕込んで、こういう面白い楽器を自分のエフェクトシステムに混ぜ込んで音を鳴らしてみたい。きっと相性が良い気がするのだよなあ。

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