鈴木実貴子ズ企画『心臓の騒音』第6回。

溶けるような暑さのこの日、鈴木実貴子ズのサポートで鶴舞KDハポンにて演奏である。
自転車で会場入り出来る距離であるのでそうするのが健康的によろしかろうと思ったのだが、流石に会場入りの片道だけで体力の消耗が凄そうなので素直に鈴木さん達にピックアップして貰った。車、快適。


KDハポンのベースアンプが変わっていた。
前回まではHartkeを使わせて頂いていた記憶があるのだが、この日はPJBのキャビネットにヘッドがMarkBass。随分と落ち着いた音がしそうな組み合わせであったがさにあらず、非常にクリアで突っ込んだ信号そのままの印象の音が出てくれた。
いや待てよ、前回ハポンで演奏した日の日記にも「モモジさんが気を利かせてベースアンプを用意して下さった」的な記述があるし、ひょっとしたらこの組み合わせ、僕が使っていなかっただけで前からあったのかも。
まあ、良いか。大変快適なセットであった。

田中外バンド、サノヒトミさん、夜ハ短シとどの出演者も素晴らしかったのだけれどもサノっちの新曲は大変良かったなあ。
僕も人の親なので自分の子どもをテーマにした曲に感じ入らないわけがないもの。共感出来るからではなくて、共感出来るその感情の瞬間的な切り取り方がサノっちの優しいまなざしを感じる事が出来て、ああ大変良いなあと思ったのであった。


ライブの度に足元の写真を撮りがち。
というか、人に「写真撮りましょうよ」って言うのは何だか気後れしてしまうし、風景撮るのも何だか別にそういうの好きでもないし、となるとその日を象徴するのは足元だ、となってしまうこの視野の狭さたるや。
鈴木実貴子ズでの演奏ではオーバードライブ必須、ファズは最近気に入っているブレンダーとの組み合わせで。
この日は会場にお久しぶりの友人知人先輩が沢山いらっしゃったのだけれども、久しぶりに演奏を観た皆様方から「舟橋君の音だったなあ」だなんて言って貰えてご満悦である。
また、この日は特にピッキングの調子が絶妙であった。時に僕は実力以上に『良い感じに』弾ける時があるのだがこの日は良い感じであるように思われた。

畜生、畜生という気持ちで演奏に臨む事が多いけれども最近は「見せつけてやる」じゃないけど「どうだ!」という気持ちが日によっては湧き起こってくる。だからといって演奏がうまくいくわけでは勿論ないのだけれども。