別れの挨拶。

本当は昨夜Jam in the garageのシゲくんがうちに来て、各務くんと3人で楽しく過ごした事とか書こうと思っていたのだが、そうも言ってられなくなった。

仕事中に連絡があって、不完全密室殺人が公演活動を開始した当初から写真を撮ってくれていた女性が亡くなった事を知った。
彼女とは普段から別段連絡をとるような間柄ではないし、ライブの時に顔をあわせるくらいなのだけれども話せば居心地がよい、といった距離感を築いていた。
先日も彼女と長電話をし、「レコーディング作業が終わったら遊びに行くよー」等と気軽に言ってしまったのだけれどそれすらももう適わない事となった。

人の死とはこういうものだ。
今まで「会おうと思えばまた会えるから急いで会う必要もないや」といった関係の人間との行く末に「また」がなくなる。で、自分自身淡白な関係だったなと思っていたのがその実そうでばかりもない事に気づかされるのだ。失って気づく、等と昔の人は言っていたしそれは未だに大勢の人間が嘯くのだけれど、まさしくその通り失って気づいた。そしてこう続けるべきだろう。「後悔先に立たず」。

でも、彼女との最後の電話であれだけ話しておいて良かった。お互いにお互いの思想やら性格やら随分と親しみを憶えたものだし、彼女もどうやらその電話を良く思ってくれていたようで、コソッと今まで見られなかった一面を見せてくれたりした。お礼に僕も何かしてあげるべきだったなあ。ついぞプライベートで会う事はなかったけれども、彼女に関する思い出を共有できる人間が多い事と、最初から最後まで彼女とはいい関係でいられたのが幸いだ。

どうぞ、安らかに。

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