東京二日間の記録。

東京より帰還。

気合と情熱のこの数日間を、駆け足で振り返ってみよう。

14日(金)

アルバイト労働を終えて、帰宅。

食事後、『ガープの世界』をベッドに横になって読み始めるも、気がつくと寝てしまっていた。いっけねえ、体の弱い俺がこんなんしてたら風邪ひくわい、とそのままお風呂にドボン。体を清めた後は何やらかんやらして、就寝。

するつもりがなかなか眠れず。部屋の灯りをつけて、PCに向かい合う。偶然見つけたYAMAHA LMアーティストリレーション担当者様のブログを拝読していたらこの企業への愛情に自分の胸の中が一杯になっている事に気がついた。

結果、遠征にはSBV-500一本しか持って行かず。すまぬ、Greco SGベース。

15日(土)

東京に前ノリしている篠田メンバー、紙コップスでライブがあるため今回の遠征は不参加の各務サポートメンバー以外の3名、野々垣メンバーの運転にて東京へ向かう。

車酔いするため車内では大人しく横になる他ない佐藤メンバー。東京まで約5時間。僕と野々垣貴彦、漢の闘いが始まった。車に乗ると眠くなるので、予め前夜にゲームボーイ・カラーと『ポケットモンスター 赤』を用意、眠気覚ましに冒険に興じる。中学生時代の遺産が思わぬ形で活躍し、意識が落ちる事なく東京へ。

渋谷は道玄坂にあるSPACE SHOWER TV THE DINER に出演(一夜に3ステージ)するのである。

HPを覗いて頂ければわかると思うが、ここはライブハウスというよりかはビュッフェ形式のレストラン。シェフが腕によりをかけた料理が振舞われ(僕も演奏へのプレッシャーと闘いながらつまんだけれども、ローストビーフとかビーフシチューとか絶品過ぎた。高級レストランだね、こりゃ)、設置されたステージでアーティスト、バンドが演奏するというもの。会場入りするなりお大臣のような待遇、もてなしっぷりに驚愕する。

続・我が逃走
会場はこんな様子。
広い!天井が高い!
続・我が逃走
SSTV THE DINERのステージの様子。
ドラムセットが相当良いものだったようで野々垣メンバーが興奮していた。

で、レストランという事で爆音、重低音、食事の妨げになるようなライブはNG。我々も大人しめの曲調を選んで一度目の演奏に臨んだのだけれども、新鮮かつかしこまった雰囲気に探りを入れるような演奏をしてしまった。

お店のスタッフ氏、そして関係者様各位とお話した結果、もう少しいつも通りにやってみようという事で二度目はリラックスしきって演奏した。僕も当初の「アダルトな部分をお見せしようじゃないか」という気持ちから「もういつも通りやってやんぞおるぅあああああ」という気持ちに切り替わり、とにかく気迫を込めた演奏をするよう心がけた。

あれだね、拍手、歓声の量が圧倒的に違った。やれば通じるもんだ、というのを再確認した一夜。

会場を出た後、機材車に向かう途中cuol のリズム隊のお二方に出会った。東京ではこんな偶然も在り得るから面白い。

千葉の我々がいつもお世話になっている方の所に、相変わらず転がり込んでここでも好待遇で迎え入れて頂く。僕達バンドマンって、結局こういうのって誠意とか気迫とかで返していくしかないのだろうけれども、僕達が受けた恩の半分でも返せているのかたまに心配になるな。それくらい周りの方々が親切、良い方達過ぎる。

本当に有難うございます。

16日(日)

起床。

爽やかな目覚めである。

前夜の酒も残っていないし、疲れも癒えた。首が痛いけれどもこれくらいなら気迫で大丈夫。よし、まだまだ戦える。

身繕いをし、ご挨拶を済ませ、そして新宿MARZへ。この日は在日外国人向けのフリーペーパー『メトロポリス 』のイベント。楽しくないわけがない。オープン直後から沢山のお客さんがフロアに。階上からフロアを見下ろして、まずは一言「国際交流の夜だ」。おっと新宿といっては忘れてはいけない、個人的に大好きなBURGER KINGにも勿論行った。東京で日々の生活を送る方々からすればあれは普通のファーストフードかもわからんがね、名古屋にはないんだよ、あれ。

で、2週間ぶりにBURGER KINGを堪能したというのにライブ前には案の定、いつも通り極度の緊張に。毎度お馴染みとはいえども、「今日はちゃんとやれるのか」「もう駄目だ」とナーバスになる。演奏前と演奏後では演奏後の方が無心で共演者の方々のライブを楽しめるし、お酒も食事も楽しんだり出来る。演奏前はバイオリズムによってはメンバーとのじゃれあいも受け付けない瞬間があったりするし、コミュニケーション能力含め人間としての機能が一時的に低下している気分だ。

で、フロアの片隅で腰を下ろして緊張と戦っていたら心配して下さったのか近くに立ってらっしゃった外国人の方が声をかけてくださった。

「ヨガデスカ?」

「ノーノー、アイムナーバスナウ。ビコーズアイウィルプレイ、ネクストバンド」

「oh,really?キンチョウ!」

「うんうん、緊張」

有難う、ちょっと緊張がほぐれました。

で、ライブ。いざステージに立つとスイッチが入ったように緊張がとれるから不思議だ。

この日の演奏を以ってして、東京でJONNYのメンバーとして野々垣貴彦が演奏するのは最後。しゃにむに演奏して華を添えようじゃあないか。気後れする必要があるものか。演奏しながらフロアを見回す。笑顔の日本人、笑顔の海の向こうの「友人達」!ああそうだ、これだこの風景だ。我々は毎回のライブ、毎回の演奏でこの風景を欲してやっているのだ。自分の表現欲求が満たされ、衝動を具現化するのか基本的に大前提。なればそれが人の心を打ち鳴らす瞬間というのが見たくて人前に姿を晒すのだ。

最後の曲、たまらずフロアに突っ込む。沢山の方がベースを殴りに来て下さる。最高じゃないか。

何だか、色々と結実した夜だった。終演後、メンバーが「Amazing!」とか「Nice Drum!」とか言われている中「Funny!」と言われていたのは何とも僕らしいオチだし(それでも渋いおじさんが一言「Good job」って肩を叩いてくれたんだぜ。シビレるわ)、それに悉く日本語で「うん、うん!有難う!サンキュー!」くらいしか返せない僕の横で佐藤さんがそれはそれは流暢な英語で会話していたのも端から見たらシュールだったろうけれども。

兎に角。

良い夜だった。

限られた時間の中、二郎でつけ麺食えたしね(入店から退店まで10分程度。本当に運が良かった)

こうやって駆け足で振り返ってみたけれども、ライブ中に色々と音を立ててバンドが構築されていく瞬間みたいなのが見え隠れして、ワンマン前にこれは面白い事になってきたわい、と思う。

23日、新栄CLUB ROCK’N’ROLL、JONNYワンマンやります。皆様、是非お越し下さい。目にモノ見せてくれるから。

コメント

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    ビーフシチュー美味しかったですね。
    お代わりして食べましたよ。
    スイーツもオシャレなものばかりで何か結婚式のようでしたね(笑)

    ライヴは久々お茶目な舟橋君が見れたので楽しかったです。

    もう腕は全然大丈夫なんだね?

  2. 舟橋孝裕 より:

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    >ピコ・ピコリンさん
    まずは服、有難うございました!

    腕は大丈夫ですよ!かさぶたのところが少し痛むくらいです。

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    >舟橋孝裕さん

    全部が全部サイズ合わないかも知れないけど、ガマンしてね~f^_^;

    そいえば携帯番号交換するつもりだったんだけど、すっかり忘れた…
    それがしたかったのになぁ…
    何だかなぁ( ̄▽ ̄;)

    あ、マミヰズ聴きました。
    あれ、俺、好き☆

  4. 舟橋孝裕 より:

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    >ピコ・ピコリンさん
    あ、本当だ、忘れてましたね・・・。
    次回お会いしたら忘れずにしましょう・・・!

    パイプカットマミヰズ、お気に召したようで何よりです。あのバンドでも東京に行く機会があると思うのでその際は是非ー!メンバー紹介しますよ!