エフェクターをそれ相応の個数愛用する楽器演奏者にとって、エフェクトボードへのエフェクターの固定というのは知恵の使い所であるはずだ。
実際、今まで色々なエフェクターボードを見てきたけれども、エフェクトボードへのエフェクターの固定方法というのは千差万別、十人十色と言っていい。エフェクターボードというのはその楽器演奏者のスタンスや精神性、果てには性格まで見え隠れする一つの「表現」とさえ言っていいだろう。
固定方法で恐らくは一番普及しているのがマジックテープだろう。実際、エフェクトボードを購入すると「これを使って貼り付けて下さいね」と言わんばかりに、裏面に粘着テープが貼られたマジックテープが入っているのである。それらをエフェクターのサイズにあわせて裁断し、エフェクターの裏側に貼り付ければ準備は完了、あとはエフェクトボードに貼り付ければそれで完成である。ほとんどのエフェクターボードがマジックテープで固定可能なよう、かみ合わせの良い素材を使って作られている事からもこの方法が基本として考えられている事がわかる。
しかしこの方法、強い衝撃には耐えられない。ボード購入時に附属しているマジックテープは粘着性が弱く、ホームセンターで粘着性の強いものを購入した方が賢明であるのはマジックテープを試した事のあるほとんどの楽器演奏者が同意して下さると思う。他にも人によってはエフェクターが汚れるので嫌だ、という人やワウペダルが固定出来ないので嫌だ(最近はワウペダルが固定出来るようにこういうもの も販売されているようだけれども)等と様々ではあれども、僕個人の意見としてはどれだけ衝撃に強いマジックテープがあろうと運搬やライブ中の興奮した状態でエフェクターを踏みつける、その際に生じる衝撃を鑑みればマジックテープで固定する方法には不安が残ると言わざるを得ない。
で、今まではエフェクターをボードに放り込んでおいてツアー先で組みなおし、要所要所をバンドマンの万能薬「ガムテープ」で固定する方法を採用してきた。転換の際にそれなりに慎重になればトラブルは起きず(要はボードへの入り口と出口をしっかりしておけば良いのだ)、問題はないかと思われたけれども、ライブが終わったらボードをばらして翌日また組み直す、この手間というのが時間的にも精神的にも何かロスしている気がして仕様が無い。ここは一つガッチリと固定したボードをライブという現場で運用してみるか、と思い立った。
近所のダイソーに自転車で乗り付けて、購入したのは金網、そしてケーブル等をまとめる結束バンド。
金網はある程度の大きさで300円程度、そして結束バンドは30本で100円程度。
で、それらを使って組んだエフェクトボードがこれ。
金網をボードのサイズ丁度くらいに切って(安全性の確保のため、切り口にはハンダ付けをして丸みを持たせると吉)敷いてやり、そこに結束バンドを使ってエフェクターを固定してみた。
見た目的には良くないけれども、ガッチリと固定されたエフェクター達は試しに蓋をしめて振り回してみても微塵も動いていなかった。
この方法も結局時間は食うけれども、何日間にもまたがるツアーに出る際には重宝するだろう。転換の際に中身が崩れる事を心配しなくても良いし、リハーサル前に慌ててボードを組み直す必要もない。
JONNYで15~17日と関東ツアーがあるし(日程はこちら でチェックチェック!)、翌週にはDISCAPHORICS とツアーを一緒に回るのでとりあえずこの状態で試験運用してみようと思っている。
コメント
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ク・・・クライベイビー!
前メールで話してた、スノコに固定ってやつ、まさに写真の通り僕も結束バンドで固定しているよ!
さらにスノコの足に住友3Mのマジックテープでくっつけて、ボードに固定。
高さも調節できて踏みやすいよ。
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>フェイさん
スノコの方が環境に優しいイメージだね!w
高さ稼ぐと踏み易くなるものねえ。
ってか飛田君ち行きたい。色々教わりたい事が。