仮説と実地検証と更なる仮説をたてながらバンドは転がっていく

毎日慌ただしくはあるけれども楽しくやっている。というか、慌ただしいから楽しいのかもしれない。
「あーやる事ないなー」という時間って正直ちょっと苦手で、どちらかというと予定がびっしり詰まっている方が安心するというか時間を無為にする事がなくて(勿論時間というのは地続きでその中で経験や体験を積み重ねていく事で人は変化していくものだから本質的には無為な時間、というのはないはずなのだけれども、この場合は直接的にその直後に影響を及ぼすような事がないような、というニュアンスで書いている)、まあ要するにまとまった時間にボーッと過ごすというのが苦手だったりするんですね。
逆に眠る前とか出掛ける直前とか、そういうとっとと次の行動に移らなければならない時にボーッとしてしまう。予定がない時とかしっかり時間が空いた時は持ち前の貧乏性で「何かしなきゃ、何かしたい」となるのだな。これをずっと繰り返してきたから、なかなか予定を詰め込んだ方が楽しい!という発想から抜け出す事が出来ないのだと思う。
何にしたって予定が沢山あるというのは僕の精神衛生とは関係ない話としても、単純に有難い。

22日は新栄トワイライトvol.2の一週目、これについては二週連続のイベントなので28日の二週目が終わってからまとめて書くとしよう。
23日はご近所さんに連れられて新栄は某居酒屋にて大丸ラーメンコピーラーメン「太丸ラーメン」の中華そばを食べた。
大丸ラーメン店主 大橋さんと長い付き合いでありかつ、丼を直接貰う程親しい方と某居酒屋の店主様が限定19食、大橋さんの誕生日である23日にイベントを主催され、そこで提供されているのが「太丸ラーメン」。


味は「濃い日の大丸」だった。食べながら自分の周りの空気がじんわりと数年前、今池の夜で味わった「あの感じ」になっているのを感じた。大丸ラーメンコピーバンドをやっている身としては大変刺激的だったし、大橋さんから直接頂いたという「学生さんが大丸ラーメンをテーマに書いたレポート」とか「大丸ラーメンに訪れた人達の寄せ書き」は物凄く資料性が高かった。存在するのは知っていたものの、やはりお店で保管されていた現物が時間と場所を越えて眼前にある、という感動は別格。大丸ラーメンが豚骨ラーメンだった頃から通われていた、という方のお話は大変含蓄があった。
いわば大先輩方との時間、そして太丸ラーメンの一杯はとても良いものだった。
胃袋は感動に震え、感性は数年前のあの感じをまざまざと思い出したのだった。

24日のMoNoSiRoでの演奏が過去最高の手応えを得られたものであったのは、意外とそんな一杯を前夜に食べたというのも関係あったかもしれない。
去年の鑪ら場での演奏以降、演奏と同じくらいコミュニケーションを重ね、感性的な部分での相違(そりゃあるよ、他人だもん)を少しでも埋めるor建設的なものに変化させようとしてきた僕達だったのだけれども、去年最後の演奏で得た実感を再確認するように演奏に臨んだ。今日の再確認によって、少なくともここ最近心掛けてきた「お互いの音に神経質にならざるを得ない程の小音量で」「リラックスして演奏出来るように力み過ぎず」「ガンガンぶん回すよりかは瞬間的に積み上げていくような」心構えみたいなものが間違いではなかったと認識出来た。やっとあのバンドで金森君がやりたい事、やろうとしている事をスムーズにアウトプット出来たような気がしないでもない。
演奏しながら、決してこじんまりとしないように、けれども曲の空気感とダイナミクスやテンポ感を目線や雰囲気で駒田君と共有しながら動かして、それが金森君に良い具合に影響しているか気を配りながら演奏する。
勿論支えにまわって欲しいがためサポートをお願いされているわけでもないとわかっているのできっちりと、MoNoSiRoの音楽に少なくとも僕の感覚で外れていない範疇で(この少なくとも僕の感覚で、というのが大事だ。齟齬もあり得るが予期せぬ発展もあり得るので)主張もする。
演瞬間瞬間に自分の引き出しや感性を総動員して演奏して、音楽をクリエイトしていく感覚っていうのはやっぱり快感だ。パイプカツトマミヰズでの演奏に於ける快感とはまた違ったものがある。
引き出しをガンガン空けてあーでもないこーでもない、とやるのは「これでしょ、これ!」ととっておきをドカンと提示するのとは全く別物だ。勿論演奏の結果を良くしたいという気持ちに違いはないのだけれど、使っている筋肉から感性まで違うようで、その二つの差異というのを最近認識してとても楽しく演奏している。
あと、ちょっと気を入れて演奏しなくちゃいけないくらいの技術力ではあるのだけど、それくらいの負荷をかけてでも最近は全演奏を指弾きでやるようにしている。かつては弾けなかったフレーズが普通に弾けるようになってきて、楽しい。

鑪ら場での演奏で得た気付きを、鑪ら場以外でも検証し、その結果を鑪ら場へ持ち帰る。
こうやって昨夜のMoNoSiRoの演奏は金森君も、そして僕も駒田君も手応えを感じるものとなったのであった。
共演者のれいもんど君も井村魔矢さん(あ、音源買い忘れた。いっけねえ!)もナイスギグ。井村さんは駒田君も気に入るだろうなと思っていたら案の定リハーサル終わった後にボソッと「やー、いいっすね」と。わかる、わかるよ駒田君。
そして急遽前夜に出演が決まったかしやましげみつ(孤独部)君、リーディングでの出演。急遽決まって本人も前夜の段階では「どうしようなぁ何やろうなぁ」状態だった(頭抱えちゃってたもの!)にも関わらず、なんでしょう、滅茶苦茶良かった。
作家性を発揮して頭の中で構築して稽古で試して作り上げてっていう作品も勿論彼の良さが出るのだろうけれども、ほぼほぼ準備らしい準備もないままに舞台にあがってセンス剥き出し状態でその場の空気も込みで取り入れて瞬間的に構築していく様っていうのは語弊があるといけないんだけれども「ああ本当に面白い人なんだな」っていう良さがあった。
理論武装も照明も音響も必要最低限の中で披露された昨夜の作品は、彼の本質的な「センスの良さ」みたいなのがガツンと出ていてその場にいる皆、驚嘆していたのだよ。ああいうの、もっともっとやればもっと多くの人にかしやま君の面白さって広まっていくと思うのだ。

で、ライブが終わって稽古して、朝方のガストでステーキご飯食べて帰って寝て起きたら体がバキバキになっていた。
よく頑張ったね、僕の体ね。大いにはしゃいだもんね。

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