東京よりの来訪者とリング・モジュレーターと大丸の夜。

9月1日、お昼頃起床。僕の体内時計はもうここ数年、ずっと狂いっぱなしだ。それにしても、泥のように眠った。
前夜のHUCK FINNでの演奏で体がもぬけの空になっており、気絶同然にベッドに倒れ込んだのだった。
その結果、太平洋不知火楽団の活動休止前最後のワンマンライブ@新宿motion、10月1日のチケットをローソン プレイガイドで取り損ねてしまった。当日は、遠く離れた名古屋より念を送る事にする。頑張れ、友よ…!

ライブハウス専門に出店している「キッチン小判鮫」のオーナーでゲスバンドでベースを担当する大迫君が東京から大丸ラーメンを食べるために名古屋入りする、との事で昼間よりメールでやりとり。大迫君との出会いは僕がまだ犬丸ラーメンで活動している頃に大内君(太平洋不知火楽団)が「ライブハウスにフード出店するなら、東京にその道について物凄くよく考えてる猛者がいるから参考になるかもしれぬ」と紹介してくれたのがきっかけ。
流石「二郎カレー」やら「家系カレー」を開発、提供している男である。名古屋でも大量に食べるつもりらしくこの日の彼は大須観音に上陸、ひつまぶしを食べてスガキヤを食べて大好きな古着屋を攻めて、と名古屋観光を堪能していた様子。

仕事後、出来ればすぐにでもお会いしたかったのだが(実はtwitterやメールでやりとりはしていたものの、この段階で大迫君と直接会った事は一度も、ない。)、無念の夜勤。大迫君との邂逅はパイプカツトマミヰズの練習スタジオへ向かう道中と相成った。
夜中の一時頃、大丸近くに既に潜伏している食の大迫君に歓迎の意を伝え、そして大丸での再会を約束し一路スタジオへ。
この日のスタジオ練習、吉田君がちょっとした用事で来れず、4人で新曲をやってみたり既存の曲を練習。
僕は内心、この日新たにスタジオに持ち込んだリング・モジュレーターにドキドキしっぱなしだった。

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mooger foogerのペダルって、何か凄くドキドキする。
家具みたいなガワに、レトロなツマミ。だけれどもそのコントロールで追い込む音って痒い所に手が届くっていうか、幅が滅茶苦茶広い。実際の所、リング・モジュレーターっていう観点で話をするのであればコントロールはこのMF-102よりFREQUENCY ANALYZERの方がシンプルだったりするので扱いやすそうな印象を受けるのだけど、このペダルの利点として+αの機能としてLFO(何の略かは勉・強・中!)でリング・モジュレートされた音をトレモロみたいにぶった切ったり波を作り出す事が出来る。あと、音色もFREQUENCY ANALYZERとは違うような…。
どちらも違ってどちらも良い!な感想に至っちゃうね、これね。

駒田君の「今日いる4人でやれる事は十分にやった」の一事でスタジオを早めに切り上げて、折角なので全員で大丸ラーメンに突撃する。行列は10数名(前の方に大迫君が並んでいる)、よし、いける!
割と回転率早め、ここ最近では珍しくズンズン進む行列。先に並んでいた大迫君から興奮と驚嘆のメールが送られてくる。くっくくっ、楽しんでるようで何より何より。
入店後、しばらくして出てきた大迫君は「これは伝説になりますわ。そしてこれはカレーには出来ない」と実に彼らしいコメント。楽しんでくれたようで、今池生まれ今池育ちとして嬉しい限りである。
もうとっくに始発も出ている時間だったので居心地の良かった栄の漫画喫茶に戻る大迫君を見送り、自分達も入店。大橋さんの機嫌も悪くなく、実に良い一杯。

「お兄さん携帯持ってるかね。記念写真撮って貰うといいですヨ」
撮影解禁になってからも頑なにそれまでのルール通り一切撮影をしてこなかった自分。きっと、閉店が決まったから撮影解禁、という事実を受け入れる事で、そしてそれをする事で大丸が閉店するっていうのを受け入れたくなかったのだろうし何ていうかそれまで通りに過ごして大丸での実食を終えようと思っていたのだが、でもニコニコ嬉しそうな大橋さんの前ではそんな自分の意思等、糞の価値程もない。
有難く伊藤誠人君に撮影して貰う。

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「大丸is not dead」Tシャツを着て、大丸ラーメンを喰らう。
いっけねえ、この写真、またお腹が空いてしまう!

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