東京、運動、悔しさ、憤怒。

2017_10_31_001
実は少し前に(主に)仕事の関係で関東の方へ一泊二日で出掛けていた。
仕事とは言っても訪れるのは東京ディズニーリゾート、ディズニーシーである。仕事の研修ではあるものの、楽しい時間を過ごす事が出来た。しかしディズニーシーの中を同僚や先輩と練り歩きつつ、どうせ同じ会社の人と一緒にいるなら仕事の話をしている時の方が楽しいのにな、と自然と考えていてうすら寒い気持ちになった。結構自分はワーカホリックの気質があるのではないか、と薄々思っていたのだが、そんな自分の素養が途端に顕在化したような、そんな心持だ。仕事が楽しいのは大いに結構だけれども、家庭や趣味の時間を食い潰さないようにしないといけないなと思う。
仕事も家庭も趣味も楽しい事だけれども仕事というのは生活の大半を占めるが故に他の楽しい事と比べて没頭し始めると途端にそれに比重が寄りがちになるからだ。やる気があるのは大いに結構。だが前の上司の「自分の時間を潰してまで仕事するな」という言葉を肝に銘じないといけないなと思う。
話は戻ってディズニーシー、アトラクションも3つくらいしか楽しめなかったけれどもまた改めてゆっくり訪れたいなと思った。

研修から戻って翌日は職場のスポーツ大会、信じられないハードスケジュールだったけれどもこれまた楽しく過ごした。楽しい楽しいばかり言ってると阿呆みたいだけれども実際楽しいんだからしょうがない。まだまだ慣れ親しみきっていない人達と一緒にいて一喜一憂するのが刺激的、と捉えられるくらいには気持ちの余裕があるんだと思う、今。

さて日曜日はパイプカツトマミヰズで新栄CLUB ROCK’N’ROLLに出演。
信じられない事に二週連続で近付いてきた台風の影響で悪天候だったけれども車で移動、そこそこかさばるようになってしまった機材もなんなく運搬。
バンドっていうのはさ、時々露骨に悔しい思いをした方が良いよ。自分達のその段階での演奏力とかバンドの持つ筋力とか、そういうのを発揮してもどうしようもない程悔しい事ってやっぱりあって、僕はそういうのは大いに経験するべきだと思う。
例えばどうしようもなく力強い対バンに勿論ライブでボコボコにされるとか、超アウェイの中どうにかして状況を覆そうと躍起になって結局失敗するとか、そういう奴だ。自分達のベストは尽くした、けれども悔しいみたいなそういうの。
この日の演奏は決して悪くなかったはずなんだけれども、演奏後機材を搬出して新栄CLUB ROCK’N’ROLL前の立体駐車場4階の自分の車に機材を運び込みながら、まだまだダクダクと噴き出す汗を拭いつつ段ボールにガムテープで張り付けたエフェクターを引っぺがしながら「一体何をやってるんだろう俺は」と、ふと思った。
理由はわからない、けれども明確に悔しい。演奏は酷かったか?否、酷くない。酷く落ち込むような事なんてないはずなのに誰からも相手にされていないような、そんな気持ちに落ち込んでしばらく呆然としてしまった。
だけれども落ち込みながら同時に「これは良い兆候だ」とも頭のどこかで思っていた。何かのきっかけになるだろう、と計算高い自分のどこかしらがその瞬間に察したのである。
悔しさは終演する頃には明確なものとなった。やはり、会場のどこにも安定する場所なんて見出せず、心地良い悔しさを感じながら家に帰った。

ざまあみろ、そして今にみてろ。

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